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艶盛り
【熟女/人妻 官能小説】

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第3話 忍び寄る影-1

その日の夜の、とあるスナック。
カウンターでは、細身の体型に黒いチャイナドレスを身に纏う五十も過ぎた年増の女が、まばらな客を相手に会話を弾ませていた。
その隣では、ピンクのスーツを着た、若い女のホステスが暇そうに煙草を吹かす。

カランコロン・・・・・・

ドアの呼び鈴と供に、一人の男の客が入ってきた。

「いらっしゃい」

年増の女は、威勢よく元気な声で応じるが、その客を観た瞬間に雲行きの怪しい顔となった。
客の男は、年増の女とは目を合わせずに、奥のテーブル席へと座った。

「何にします?」

若いホステスが、客の男に気づいて近づくと、愛想の無いふてくされた態度で対応した。

「ああ・・・水割りと、適当で簡単なつまみでいいよ」

客の男は、若いホステスの不愛想な態度を気に留める事無く、注文を取った。
そして、若いホステスがカウンターに戻ると、他の客を相手に会話する年増の女を横目で見ていた。
そのテーブル席に身を潜める様に座る客の男は、慎吾だった。

「ママ、そろそろお勘定頼むわ」

カウンター席の、最後の客が勘定を済ませると、店の客は慎吾一人だけとなった。
この時、時計は12時を過ぎたばかりだった。

「加奈ちゃん、もうあがって良いわよ」

奥のキッチンで後片付けに追われる年増の女は、カウンター席でテーブルを拭く若いホステスに聞こえる様、声を上げて話した。
まだ、客の慎吾が残ってるのを不思議に思ったが、若いホステスはそれに構う事無く、奥の方で身支度を済ませて、そそくさに店を後にした。

しばらくして、奥のカウンター席で水割りを煽る慎吾に、年増の女が近づいてきた。

「ちょっと、店にはもう来ないでと言ったじゃないの」

年増の女は少し剣幕した態度で、慎吾に話しかけてきた。
顔見知りのとこからも分かる通りに、会社でも噂にあがってる、例のスナックのママだった。
名は立井みどりと言い、はっきりした顔立ちでブラウンに染めた長い髪が特徴的な女でもあった。
特に、赤いルージュの口元の左にあるホクロは、どこか色っぽさを醸し出していた。
歳は52にもなるが、無論年増好きの慎吾好みで、性的な関係でもあった。

「ふふ・・・さっきの若い娘は、新しく入ってきたのか?」

慎吾は、みどりの言葉に耳を傾けようともせずに、若いホステスの事について訪ねた。

「まあね・・・あなたが来なくなってから、ちょうど楓ちゃんが辞めて、新しく雇ったのよ」

それに対してみどりは、あきれた顔で慎吾に答えた。
いくら剣幕した態度で示しても動じない慎吾に、半ば諦め気味になっていた。

「そうか・・・あれから三ヶ月も経ったから、俺の知らない事だらけなんだな」

「ちょ・・ちょっと!?」

突然慎吾は、みどりの腕をひっぱり隣に座らせた。

「ふふ・・・寂しかったんだぜ」

慎吾はそう言いながら、みどりの肩に手を回した。

「こんな事してる場合じゃないでしょ?。奥さんとの問題、まだ片付いてないんでしょう?」

「しょうがねえだろう。色々と複雑すぎて、裁判が長引いちゃってるからよ」

慎吾は既婚者だが、妻とは離婚調停中で別居状態だった。
複雑なのは、慎吾が妻側の法事に出席した時に、その親戚筋でもある40代後半の女と親しくなり、後に関係を持ってしまった事が原因だったからだ。
妻側の親族にしてみれば、被害者でもあり、加害者にも加担した複雑な立場でもあった。

「あなたのその癖が招いた種よ」

「しょうがねえだろう。年増を見ると、シャブ漬けみたいに止められなくなるんだよ」

いきなり慎吾は、みどりの肩を抱き寄せると、強引に口づけをした。

「ん〜!・・・ん〜!・・・ちょっと!!」

みどりは、力尽くで慎吾を引き離して、口づけから逃れた。

「何だよ・・・あんな役立たずの御主人に遠慮してるのか?。だから、俺に近づいてきたんだろ?」

「止めてよ・・・主人の事を悪く言うのは・・・・・・。確かに、私も隠してたのは悪いと思ってる。でも・・・だからと言って元の関係に戻る気は無いわよ」

「ほう・・・どっかで聞いた事のあるセリフを言いたくなるな。言葉で拒んでも、身体は正直なんだろう?・・・ふふ・・・・・・」

慎吾はニヤ付いた表情で、みどりの腰つきを手繰り寄せると、チャイナドレスのスリットをたくし上げた。
その瞬間、全身黒ずくめになる様に履いている、黒いパンストを履いた綺麗な脚線美が露わとなる。

「駄目よ!・・・早く帰らないと主人に怪しまれるわ」

「ふふ・・・たまには、厄介な客だって来るだろう?。だから、そう言えば良いじゃねえか」

みどりは拒んだが、それに構う事無く、続けざまに慎吾は、ショーツの中に手を忍ばせた。

「いやっ・・・お願い・・・・・・」

「ほ〜ら・・・こんなに濡らしてるじゃねえか」

さらに慎吾は、みどりの物をまさぐり始めた。
気持ちとは裏腹に、留めなくみどりの物は溢れ出ていた。

「はあ・・・はあ・・・・・・」

高まる快楽に、徐々にと身を委ねるみどり。

「実は、久々なんだろ?・・・あんなヨボヨボの御主人じゃ、まともに相手もできねえんだろうな・・・ふふ・・・・・・」

「はあ・・・はあ・・・分かったわ・・・私の負けよ。でも、まだお店を閉めてないから、今は駄目よ」

みどりの言葉に、慎吾はすぐに手つきを止めて、ショーツの中から手を出した。
そのままみどりは立ち上がると、服装を正して、腰つきを揺らすように歩きながら、店のドアの方へと向かった。
慎吾は黙ってその光景を、自分の物を膨らませながら見ていた。


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