諦めきれず…-1
「怪しいっ!」
「えっ?」
ドッシリと腕を組み佐伯君の空席にじっと視線を構える巴ちゃん。
「し、仕方ないよっ!先輩があんな事になって彼も放っておけなくて…。」
今日も佐伯君は早乙女先輩と行動を共にしていて。
「でもさぁー、あの人って割と姉御肌でしょ!見た感じ…。他人に弱みを見せるタイプには見えないけど…。」
「そんな事は…。」
「…なーんか胡散臭いのよねぇー。」
そりゃーまぁーそうだけど…。
「先輩の住所って分かる?」
「と、巴ちゃん?」