ちづるの ち-1
つーー、と、細く一筋、ちづるの鼻から血が出ていた。
タクミは急いでティッシュを取り、ちづるの鼻血をふいてあげた。
幸い、鼻血の量は少なかった。
「あー、、ビックリしたー、、」
ちづるは、少し上をむいて硬直した。
タクミは鼻を押さえている。
しばらくして、血が止まった事を確認して、
鼻からティッシュを離しながら言う。
「ん、、。多分、もう、止まった、?かな。」
あー、、、ビックリ、、した。
、興奮して、鼻血、出ちゃった、、?
、、やば かわい 。
やっぱり、お子ちゃまだー、、、
ちづるは、全く動かない。
震えながら目が、潤んでゆく。
タクミはそれに気がつかない。
「マジ、ビックリしたー、、」
タクミはホッとして、はは、、と笑った。
ちづるは、潤んだ目でゆっくりタクミを見た。
「〜〜っ、!〜っ、、」
鼓動が 速くなる。
息が 苦しくなる。
「、、はーっ、はぁ、はー、はぁ、はぁっ、はぁ、はぁ、はぁっ、!はーっ、はーっ、はぁっ、はーっ!、、なん、で、? はーっ、、はぁっ、ぅ、ぅう、、う、、ぅ、っ!、っ、うっ、!!っ!、つ、」
ちづるの目からポロポロ涙がこぼれだす。
「、? ちづ ちゃん、、?」
「ぅ、ぅう、っ、う、っく、ぅうっ、う!ん、ん、ん、、ぅ、
なんで、、笑うの、!?」
「、?、」
ちづるは、しゃっくりをあげて泣き出してしまった。
タクミは何故ちづるが泣いているのか分からなかった。