第2話 交差点-2
「おいっ!拓斗!。お前もちょっと手伝って来いよ。俺は、朝から腹の調子が悪くてよ」
慎吾達から遅れて、白の2トントラックが現場に入っていた。
角材などが積まれて、それを下すのに手伝うよう慎吾は、拓斗に支持をだしたのだ。
それをよそに、慎吾は仮設トイレの方に向かった。
中に入ると、腹の調子の悪さを促したにも関わらず、慎吾は立ったまま作業ズボンのチャックを下して、自分の物を取り出した。
勢いよく反りかえるほどになっていたが、なぜか尿は出なかった。
慎吾のいきり立つものは、脳裏に焼き付いた峰子への欲求の塊だった。
慎吾はそのまま握りしめると、目をつむりながらゆっくりと上下した。
数分前に見た、峰子の姿。
赤いルージュが塗られた唇は、男の物を頬張り、慎吾の想像を膨らませた。
さらに、茶色のスウェードのロングコートの下から覗いてた、豊満さを伺わせる胸元を背後から揉む手つき。
立ちながらの行為は、まるで後背位のようで、峰子を後ろから支配してるように想像させた。
やがて、頂点を見極めると、慎吾は慌てる様にトイレットペーパを巻き取り、想像の中で峰子を汚していた。
ガチャッ・・・・・・
峰子は仮住まいのマンションへと戻り、正志が後から入ると玄関のドアを閉めて鍵を掛けた。
仮住まいは、正志の会社が用意したものだが、峰子たってからの希望で少し贅沢な作りだった。
峰子は赤いヒールを脱ごうと、手に持つショルダーバッグを下駄箱に置いた時だった。
いきなり背後から、正志に抱き付かれた。
間髪入れずに、ロングコートの谷間に手を忍ばせると、正志は峰子の首筋に顔をうずめながら、衣服の上から乳房を激しく揉んだ。
「駄目よ、こんなとこで・・・・・・」
「今日はちょっと時間がないんです」
正志はそう言いながら、右手で峰子のレザースカートをたくし上げると、そのままショーツの中にも手を忍ばせ、指先でまさぐりはじめた。
「あっ・・・あっ・・・・・・」
思わず、声を上げてもだえる峰子。
その口を封じるかのように、正志は背後から口づけを交わした。
クチュ・・・クチュ・・・・・・
二人の激しく舌を絡ませる音が、室内を支配した。
だが、とり急いでる正志は、透明な糸を引かせながら口づけを止めると、峰子の羽織るロングコートを、さりげなく脱がした。
さらに、その場にしゃがみ込むと、パンストとショーツを太ももまで下して、そのまま背後から峰子の物を、舌先で嗜んだ。
峰子から発せられる、独特の強烈な匂い。
正志は動じるどころか、まるでみなぎる源へと変えて、はちきれんばかりに自分の物を膨らませていた。
ジュルル・・・・・・
溢れ出る峰子の物。
正志は、果実をむさぼるように、峰子の汁を口に含んだ。
「はあ・・・はあ・・・・・」
下駄箱に両手を付き、息を荒らす峰子。
正志の舌使いに、峰子の果汁は留めなく溢れ出ていた。
「正志さん、お願い・・・・・・」
峰子は我慢できずに、すぐに正志を求めた。
とり急いでる正志の事を考え、ここに立ち寄る車中で、二人はすでに樹を熟らせていた。
峰子の言葉に正志は愛撫を止めると、すぐに立ち上がった。
カチャカチャ・・・・・・
ベルトの音を鳴らしながら、作業ズボンとパンツを下すと、いきり立つ正志の物が今か今かと悲鳴を上げていた。
立ちながら器用に、背後から峰子の中に入れる正志。
根元まで深く入ると、峰子の腰を両手でつかみながら、一気に腰つきを往復させた。
「あっ!・・・あっ!・・・・・・」
突き刺さる様に深く入る正志の物に、思わず声を上げる峰子。
深く入り込む後背位は、峰子の好物でもあった。
さらに、着衣を着たままでの行為は、まるでレイプされてる様で、興奮を誘った。
「峰子さん・・・・・・」
正志は、峰子の名前を呼び振り向かせると、そのまま口づけを交わしながら行為に及んだ。
この頃になると、二人はお互いを名前で呼びあっていた。
肉体と供に、精神的にも関係性は深まっていた。
「あっ!・・・正志さんのが奥まで入ってくる!」
峰子は口づけから逃れると、突き刺さる正志の物に堪え切れずに、手を付いた下駄箱を強く握りしめながら堪えた。
峰子の乳房を揉みながら、振り絞る正志。
往復する摩擦は熱気を帯びて、二人の心まで熱くしていた。
しかし、その二人の関係性に、やがて深い闇が迫ろうとは今は知る由も無かった。
−つづく−