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俺が学校から帰ると、大体吉見はすでに俺の部屋にいて
コマリと俺にご飯を作ってくれる。
俺は帰ったら、玄関までお出迎えに来る二人の可愛い女の子に
それぞれ決まったただいまの挨拶をする。
コマリを抱き上げてハグした後、顔を傾けて吉見にキスをする。
「なんでコマリの方が最初なの!」
本気なのか冗談なのか。
吉見は毎日そんな風に文句を言う。
「吉見は俺と同棲してないからな。
コマリは俺と同棲している、俺の女だから♪
な?コマリ」
コマリにデレデレの俺を見て
「佐藤さん、近頃コマリに甘いよ?」
なんてやきもちを妬く。
そんな吉見も可愛い。
「あ!そう言えば・・・」
言いにくそうに吉見が話しだした。
「コマリの飼い主を探してて、私佐藤さんにもはっきり確認していなくて
友達に飼い主募集をお願いしたままだったの」
「ああ・・・」
「一人、飼ってもいいって人がいたんだけど、佐藤さん、どうする?」
忘れてた。
すっかりコマリを預かってる、じゃなくて飼っている気分になっていた。
「もし、その人が納得してくれるならこのままコマリを飼いたい」
「うん。私も佐藤さんが良ければ飼ってほしいな。
その方がコマリにいつでも会えるしね」
「じゃぁ、そう連絡してみる」
「ああ」