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「夏の出来事」
【若奥さん 官能小説】

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C お礼-1

ちづるが怪我をした日から1ヶ月が経った。
8月の終わり。
夜タクミが家でテレビを観ていると、ちづるからメッセージがきた。

『完治しました(*^^*) 
お礼、色々考えてるんだけど、、。
なかなか思いつかなくて^_^; 
何がいいかな? 
欲しいものとか、ある?』

8月、タクミはバイトばかりしていた。

欲しいもの?
、、、お礼、か。

タクミは

『そーだなー。
じゃあ、ちづちゃんの手料理(^^)』

と、だけ返信した。

ラインで繋がり、2人は初めてお互いの下の名前を知った。

常盤ちづる。
、、ってゆーのか。

新海巧。
タクミ? って読むのかな。
聞いてみよう。

タクミとちづるは、ラインでメッセージをやり取りする仲になっていた。
いつも会って話す雑談を、ラインでするようになったのだ。

ある日のやりとりでは

『今日、店長がちづちゃんの事話してたよ。最近こないね、あの人かわいいよねって。 
よかったね(笑)
まぁ店長はキモいから嬉しくないかw』

『ちづちゃん?って私?だよね(汗)
なんか変な感じ(笑)
店長さん、見た事あるよ〜!
この歳になっても、かわいいって言葉は嬉しいよ(^o^)
ところでタクミ君の最後の文の(w)って、どういう意味??』

こんな感じの、日常会話だ。
ラインだとスラスラと言葉が出てくる。
やりとりをするのは夜が多かった。

今日も夜に話している。
ちづるはメッセージを読み、すぐに返信した。

『手料理?
フランス料理、とか?
んーと、創作料理、みたいな?

 あ、作れない( ̄▽ ̄;) (笑)』

冗談っぽく返しちゃった。
、、、手料理??
どうやって渡すんだろう?
お弁当? それともここに呼ぶ?
作って、隣に持っていく?
、、、軽いノリみたいな感じだからまた冗談かな?

考えてると着信音が流れた。


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