巴と若葉-6
まさか私にこんな日が訪れるとは…。
クラスメートが次々と学校へ目指す、友達や恋人と群れをなして。
つまり私は今、一人で学校へ向かっている。
「本当に、良いのか?」
今朝、あたるに電話をし、もう家に来なくても良い、と伝えた。
彼と付き合ってしまってから、彼が私の家に来てくれてて。
普段の私は丁度周りにいる彼ら同様群れをなしていた、故に一人で孤立する事何て
なかった。
「あの子はこんな思いを…。」
私が彼と付き合ってしまったせいで、あの子は一人ぼっち。
自分の身勝手で大切な友人を傷つけ、そして再び辛い孤独を味あわせる。
「っ……。」
考えただけで、胸が締め付けられる。
「若葉…、ゴメンね。」
涙が止まらない。