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代理父
【熟女/人妻 官能小説】

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代理父-1

1.
 小石川吾郎は、首相官邸から浅草のマンションに帰宅の途中、近くのスーパーに立ち寄った。金曜日は、吾郎のショッピングデーである。

 世間体は、首相官邸に勤める実直な公務員。
 実の顔は、首相直轄の内閣情報室の対外情報調査官。
 公務員試験に合格して警察庁に入庁したキャリアの警部で、今は内閣情報室に出向している。平たく言えば、和製の007である。

  ジェーム・スボンドさながらに、懐にシグ・ザウエルP230SL、スイス製SP用小型拳銃を忍ばせ、不規則な生活に身を晒している。とても平和な家庭生活は望めないと、退職するまでは結婚をしないと決めている。

 
「こんばんわ」
 肉の棚で品選びをしていると、声を掛けられた。顔を上げると、マンションの同じフロアーに住む田川さんの奥さんだ。
 既に若奥様の時代は過ぎて、しっとりと落ち着いた中年の魅力溢れる、中々の美人である。

 美人にも色々あるが、女優の水野真紀さん系の中肉中背、甘みを含んだ魅力のある田川夫人の容貌は、吾郎の好みのタイプだ。
(この人にフェラをして貰ったら、どんな顔をするのかな?)
 己の肉棒を咥える田川夫人の表情を思い浮かべると、股間が疼いた。

 独身ではあるが、勢力絶倫の吾郎は、その性技と知識を使って、折りに触れては性に悩める女性の愛のセラピストも努めて、己の欲情も解消するという一石二鳥の生活を続けて居る。

「お肉ですか? お一人では、たいへんですねえ」
「いやあ、慣れたもんですよ。肉食系なもんで、どうしてもお肉の方が・・・」
「いつも太極拳でお世話になっています」
「好きでやってますので、お気兼ねなく」
 毎週、土曜日の早朝に近所の住民が集まって、隅田川沿いの公園で太極拳の稽古をしている。
 学生時代空手部にいた吾郎は、空手の型に似た太極拳を、体操代わりに続けていた。集まりの指導員をしている。


「あのう、・・・」
「はいっ?」
「あぁいえ、別に・・・」
なぜか、顔を赤らめて、目を下に逸らした。
「では、また明朝」
ちらりと目を合わせると、そそくさと離れていった。

 田川夫人の思わせぶりな応対に、股間は敏感に反応した。
(俺に気があるのかな?)
  手にした赤肉ビーフの色艶が生々しい。
(彼女のアソコは、どんな色だろう?)
 陰毛の影に潜む肉片を思い浮かべると、肉棒は更に固さを増して膨らんだ。吾郎は慌てて買い物籠を前に回した。



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