代理父-7
7.
吾郎の愛液を子宮に受けて、美雪はピンクの雲に包まれながら、陶酔に浸っていた。
(今度は、間違いなく出来たわね)
嬉しい反面、これで吾郎との逢う瀬も終わるのかと思うと、一抹の寂しさが火照った肌を撫でてすり抜けた。
月が変わってしばらくすると、手土産を持って田川が訪ねて来た。
吾郎は夕食が終わって、コーヒーを入れて寛いでいた。
「さあどうぞ」
吾郎は田川を居間に通した。
「お陰さまで、妻が妊娠をしました。有難うございました」
吾郎の差し出したコーヒーを前に、田川が深々と頭を下げた。
「それはよかった。おめでとうございます」
「妻も、くれぐれもよろしくお伝えくださいと申しておりました」
その後も、田川夫妻とは顔を合わせる機会があったが、吾郎は軽く会釈を交わすのみで、あえて必要以上な接触は避けるようにした。
やがて、美雪は、赤子を抱いてスーパーに現れるようになった。女の子だった。
吾郎は、以前と変わらぬ態度で、当たり障りのない挨拶をしたが、美雪は物言いたげな表情を見せて、赤子の顔を吾郎に向けるのだった。
「小雪です」
小雪の誕生日が過ぎた。
小雪は元気な児だった。
母親の乳を吸ってすくすくと育ち、夜泣きもあまりせず、育てやすい子だったが、それでも初産の美雪にしてみれば、喜びと共に心身ともに休まる暇のない過酷な一年だった。
誕生日が過ぎてゆとりが出来ると、想い起こすのは吾郎とのあの夢のような営みだった。
無精子症の夫は子供が出来て喜んだが、相変わらず性生活に関心がなく、妊娠以来、小雪が生まれても妻との房事がなく、ベッドは別のままだった。
乳離れと共に、美雪の性ホルモンは前にも増して活発になった。
「小雪ちゃん、ママのオッパイ吸ってちょうだいな」
母親の乳首を無心に吸いたてる小雪を胸に抱いて、片手は股間を探る。
「吾郎さん、好かったわぁ、又お会いしたい」
小雪の頭が吾郎と入れ替わり、乳首は痛いほどに責め立てられる。
割れ目に溢れる愛液を指に絡め、クリトリスを責め、膣口をクリクリと愛撫する。
「吾郎さん、もう一度、せめてもう一度お願いっ」