代理父-12
13.
激しい愛の交歓で初夜を過ごした美雪と吾郎は、新生活に刺激をされて、前にも増して愛を深めた。
が、誰しも歳には勝てない。
喜寿を過ぎて、80歳に近づくと、さすがの吾郎にも精力に陰りが見え始めた。
相変わらず性欲はあるのだが、朝マラが弱くなった。以前のような角度には、立たなくなった。気張っても1センチしか上がらない。
挿入をしても、中々イカず、そのうち腕が疲れて男根は萎える。
しばらく休んで再挿入をすれば、一回戦目が前戯となって、二回戦で何とか疲れる前に射精に達した。
回数を減らして、十日に一回にした。
やがて、二回戦目でもイカなくなったので、吾郎は横になったまま、美雪の足の下から松葉崩しに足を交差して、股間を合わせた。
体重を支えなくていいので、時間は掛かるが、男根が萎えることなく絶頂を迎えられる。
美雪はいつでもOKよと言っているが、男の生理は微妙に変化をする。
朝マラが立って、今日はいけると思っても、その場になると言うことを聞かない。気を入れても萎えたペニスが、ピクリともしない。
「イカないと辛いでしょう」
不発が何日か続いた。
はけ口を失った欲情が、雁首の周りにウズウズととぐろを巻いている。
美雪が口に含んで、扱いてくれた。
やがて、気がイってくると、肉棒は萎えたまま美雪の口の中に愛液を放った。
勃起をしなくても射精するのを、初めて知った。
性欲があっても勃起をしない、挿入が出来ないのは、男にとっては辛いことだ。
勃起をしなくても射精が出来る、これは正に性期の大発見だ。
吾郎は、一人でイクのが恥ずかしくてヨガリ声を出さないが、快感は挿入したときと余り変わりがない。射精さえすれば、そこそこ満足が出来る。
美雪はそのまま、愛液を飲み込んでしまう。
「吾郎さんの精液、カツオだしの味がして美味しいのよ」
お返しというわけでもないが、吾郎は身を翻すと、美雪のおマンコに唇を被せる。
舌を伸ばして、お小根を扱き、穴に差込み、お小根の裏を舐める。
オオオオオォォォッゥ
美雪のヨガリを耳にしながら、舌を穴に差込み、お小根に歯を当てる。
うっうっ
腰をくねらせる美雪の太股を抱えて、おマンコを吸い込む。
(そういえば、お前のおマンコもカツオだしの味がするなあ)
美雪が太股で吾郎の頭を挟んで、仰け反る。
立たなくなっても、愛し合えるんだ・・・吾郎は、最近やや落ち込んでいた気分に、光を見た。