淫らな彼女-3
「私、ホワイト・レディが飲みたいな。大地君作ってくれる?」
「もちろん!ちょっと待ってて。」
俺がカクテルを作る姿は結構様になっているらしく、俺目当てに来てくれる客も増えてきた。でも、今日は莉菜ちゃんだけに特別、俺の愛を込めて作るぜ。
と、キザなセリフを飲み込んで、俺は出来上がったカクテルを莉菜ちゃんに差し出す。
グラスを傾ける姿も文句なしにカワイイ。プラス色気もある。
「わぁ。すっごくおいしいよ!大地君。」
莉菜ちゃんはニコーっと満面の笑みで俺を見つめてきた。
この笑顔、俺が独り占めしたい!
と思った時、甘い声で話しかけてきた。
「そうそう、私大地君の連絡先聞くの忘れていたんだけど、教えてくれる?」
莉菜ちゃんから、俺に連絡先を聞いてくるなんて・・・もしかして脈あり?!
そりゃ、兄貴よりもいい男だもんな。
兄貴から乗り換えてくれて全然OKだし!
俺は迷わずに連絡先を教えた。
「ありがと。私の番号は今電話しておくから、後で登録しておいてね。」
「うん。」