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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 保健・健康 〜-1

〜 2番の保健 ・ 健康 〜


 座学、と一口にいっても教科によって趣は随分ことなります。 理科では手を動かし、国語では口を活かし、数学では頭を使い、社会では耳を澄ませ、道徳では心を鍛える――そんな名目で、とにかく自分を卑しめてきました。

 私は『2番』という記号を名前に貰い、保健委員という役割を演じ、恥ずかしく濡れそぼったチツマンコを全面に出してクラスの先頭に立ってきました。 いつからか過酷なトレーニングの対象にされることに慣れてしまうくらい、しょっちゅう的(まと)にされてきた気がします。 鞭、蝋燭、通電、浣腸、どれをとっても質、量ともに私が一番苛(さいな)まれた自負があります。

 昨日私が受けた『補習』は、不条理続きな学園の中でも、過酷な部類に属すると思います。 両手両足を枷にはめ、直角に上半身を倒した姿勢で固定されました。 その上で大量の残飯を強制的にほおばらされ、呑込んだところでお腹に痛烈な一撃がきたんです。 鉛を仕込んだグローブが、アッパーの形で鳩尾深くに突きささって、おもわずウッてなり、込みあげる吐瀉物、食べたばかりの残飯に酸っぱさを混じらせながら、私は顔の前に出されたトレイに全てをぶちまけてしまいました。 それで終わりじゃなくて、吐いた途端に追加の麦飯がトレイに加わり、再度喉に押し込まれました。 呑み込んだところでボディ・ブローを受け、また吐きます。 また無理矢理口を拡げられ、漏斗(じょうご)を咥えさせられてから、ゴクゴクと喉に納めさせられるます。 ドグッ、ボグッ、ズムン、飲み乾したところでボディ・ブロー。 ウブッ、堪らずまた吐いて、ゴクゴク飲んで、またボディ・ブローの繰り返し。 最後には吐く気力がなくなって、嘔吐が気管より先に出せなくなっちゃいました。 喉全体に広がるいがらっぽさを吐き出すことも出来ず、かといってもう飲み乾す気力も出ません。 私は上目遣いに教官を見つめ、溢れる涙で曇る教官の姿を網膜に焼き付けながら、静かに意識を失うしかありませんでした。

 静寂は長くは続きません。 足首の枷を上に引き上げられ、逆さ吊りになったところで、補号教官が私の背中を連打したんです。 重力の力を借りて、気管から吐瀉物が逆流し、口許からタラタラ垂れます。 そうして気道を確保しておいてから喝が入り、私は薄っすら意識を取り戻しました。 

 そこからは同じことの繰り返し。 吐き出したモノを再び集め、気を失うまで吐瀉を繰り返し、気を失う都度喝を入れ、無理矢理意識を呼び戻します。 後で教わったんですが『疑似窒息』という補習プログラムだそうです。 吐瀉した汚物の総量が規定に達するまで延々繰り返させるという内容で、平均して3〜40回は嘔吐しなければならないらしいです。 30回ちょっと吐いた私は、まだマシな部類なんだそうで……以上、授業時間に膣痙攣を起こし、股間のエボナイト棒が抜けなくなって授業を妨害したことに対する指導として課された、私にとって3度目となる『補習』でした。 
 
 何度も『もうダメだ』と思ったし、涙の向こうで淡々とグローブを準備する補号教官を見つめながら、最悪の事態を覚悟しました。 身体も心もボロボロです。 夜が更けてから解放され、寮にもどって、食事もとらずに部屋に入って。 B2番先輩は何もいわず、私を寝かせてくれました。 何か話しかけられたような気がするけれど、中身はまったく記憶にないです。 きっと崩れるように眠りについたんだと思います。 記憶力だけが取り柄の私としては、こんな経験初めてでした。

 これだけ心身ともに疲弊すれば、普通は完全にKOです。 翌朝起きれるわけありません。
 
 それだのに、私は今日も元気に目が覚めてしまいました。
 
 たしかに身体の芯がいつもより重たかったです。 唾を呑むたび喉がヒリヒリしました。 お腹には何度も殴られた痣が残っていました――が、それだけなんです。 立とうと思えば立てるし、声も出せるし、お腹の痣だった消えかけています。 普段通りの『ご挨拶』も、食堂で犬食いする『食事』も、普段通りにこなすことができました。 というか、できてしまいました。 

 昨日の件に限らず、大抵のダメージは一晩寝れば治まってしまいます。 鞭の傷にしても、汚物の抽入にしても、各種器官の拡張にしても、過度な柔軟による違和感にしても。 仮に治まらなかったとしても、肌に微かな鞭の痕が残るくらいで、痛みなんて全くなくなっちゃうんです。

 自分の身体が丈夫ということは、本来は喜ぶべきなんだと思います。 けれど私には素直に喜ぶことができませんでした。 どんな無茶をしても耐えてしまうのだから、教官が課す指導の度合も、どこまでもレベルアップするか見当がつきません。 ケツマンコを拡張するエボナイト棒は太くなる一方で、電気鞭の電圧はMAXへ近づいちゃって、もう色々と限界です。 指導が烈しくなるくらいなら、1つ1つの指導でずっとボロボロになる身体の方が楽でいいのに、だのに、こんなに身体が健康なせいで、私たちは休むことも許されません。 身体を言い訳に使えないせいで、心がどんどん疲労して、悪い想像ばかり考えてしまいます。 

 病気になった場合のみ、保健室登校又は寮での休養が許されていると聞きました。 正直いうと、これ以上健康になりたくないです。 たまには教官が納得するような大病を患って、治るまでの間だけでもカリキュラムから解放されたいって思います。 もっとも病気の認定をされた生徒がいるという話は、史性寮では聞いたことがないですけど……。

 そういうわけで、私は『病気』になりたいとばかり思っています。




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