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珍客商売〜堕ちた女武芸者〜
【歴史物 官能小説】

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秋山親子の奮戦-1

 こうして抜荷に端を発する笹原椿誘拐事件は三日目の朝を迎えた。
 探索に出たお京から何の知らせもないまま、結局一晩が過ぎたのだ。
 お京も豆岩も場数を踏んだ腕利きの岡っ引きである。
 さすがの藤兵衛も、
(これはお京の身に何かあったに違いない…)
 と判断せざるを得ないが、さしたる確証もなしに動くわけにもいかぬ。
 電話や電報がある時代とは違うのだ。一度外に出てしまえば行き違いや音信不通になる可能性はいくらでもあった。
 しかし藤兵衛は大二郎の前ではわざとのんびりと寝そべって煙管をふかしてみせ、表面上は落ち着き払っていた。
(こうなったら根較べじゃ。先に動いた方が負けかもしれぬ…)
 そう思った藤兵衛は炊き上げた飯に卵を割りかけたものと根深汁で簡素な朝餉を取ると、いざという時に最大限の力を発揮できるよう、食事の後は半刻ほど横になって身体を休めた。
 椿の身を案じるあまり憔悴しきった大二郎は、ひとしきり水垢離を行って神仏に願をかけた。
 今は道場で座禅を組み精神を統一している。
 ここが事件の正念場であった。

「はぁ〜。今日はええ天気じゃのう。ゆんべの雨っぷりが嘘のようじゃ」
 晴れ上がった空を見上げて、孫六はつぶやいた。
 数え年で三十五になるこの男は、品川の外れに暮らす百姓だ。
 よく肥えた赤ら顔の女房・おさとと年老いた母・ヨシ、遊び盛りの息子二人と暮らしている。
 もうすぐ昼時だ。
 田んぼの手入れに区切りをつけて一服しようと立ち上がった時、畦道の片隅で何かひらひらと着物のようなものがたなびいているのを認めた。
 孫六がここにやってきたのは薄暗い時分だったのでまるで気づかなかった。
 急いで駆け寄ってみると、たしかに人である。
 背の低い男で、身体は泥まみれ、頭に怪我をしている。
 昨夜からここに転がっていたのであろう、血に染まった頭は既に赤黒く固まっていた。
 読者諸兄もご存知の通り、これは昨夜、ぬかるみに足をとられて田んぼに転落した豆岩その人である。
「おいあんた、大丈夫け? しっかりしなっせ!」
「ううう…」
 豆岩は低い声で呻くばかりで意識は戻らない。
「こりゃ大変だぁ〜!! 早ぐ手当せねば!! …よっこらせっと!!」
 孫六は豆岩の身体を担ぎ上げると自分の家に向かって歩き出した。

 一方、松元寿伯の別宅では…。
「ひいっ!! ひいいいっっ!!!」
 お京は後ろから激しく貫かれて悲鳴を上げていた。
 あれから休む間もなく犯され続け、荒淫のため裂けた女陰と肛門から血が滲んでいる。
「うおっ!!」
 重右衛門の魔羅が胎内ではぜた。
 …ごぷっ! 逸物を引き抜くと、中出しされた精汁がどろりと滴り落ちる。
「ああ…っ」
 ほぼ同時に気をやったお京はがっくりとうなだれて突っ伏した。
 豊かな尻肉が痙攣に合わせてぷるぷる…と震える。
「…ふふっ。これで十五回目か」
 重右衛門は尻たぶに小柄を当てると、すっと横に引いた。
 弦斎の指示で、椿の時と同じように射精するたびお京の尻に目印を入れており、右の尻たぶにハつ、左の尻たぶに七つの傷がつけられていた。
 右の傷は膣内で発射した回数、左の傷は腸内で発射した回数である。
「はぁ…、はぁ…。さすがにくたびれたぞ。わしは少し休む」
 重右衛門はそう言って座布団をまくらに横になる。
「さすがにお疲れですか。では、私が代わりましょうか」
 すかさずもう一人の浪人がお京の身体に覆いかぶさった。
「や…やめて…。お願い、もう許してぇ…」
 息も絶え絶えなお京は、涙と精液で汚れた顔を歪めて哀願する。
 ばしっ!!
 浪人のびんたが頬を打った。
「うるせえっ!! てめえが生きていられるのは、犯されている間だけなんだよっ!!」
「あたしを殺す前に…。せ、せめて…お嬢さんに…会わせて…」
「駄目だ駄目だっ!! おらあっ!! 次はケツの穴にいくぞっ!!」
 何度も貫かれたおかげで醜く飛び出し、腫れ上がったお京の菊門。
 そこに再び浪人の剛直がめり込んだ。
「ひいいいいい―――っっっ!!!」
 弦斎は最初の一、二回だけ犯して後は奥座敷に下がって酒を飲んでおり、椿やお京を休まず犯し続けるのは重右衛門ら配下の仕事だ。
 椿は地下蔵、お京は浪人たちの居間で別々に監禁し、それぞれ浪人が二人ずつ交代で犯すことにしたのも弦斎の指示だ。
 そうすることで椿とお京が共謀して逃走できないようにという考えである。
 しかし丸二日も連続で犯し続けると、さすがに皆疲れきって食傷気味になっている。
 いくら美女というご馳走であっても毎日食べ続ければ飽きがくるものだ。
 浪人たちの間にはどこかいらいらした気分があった。

「弦斎殿、これは一体どういうおつもりか?」
 弦斎がちびりちびりと酒を飲っていると、突然襖が開き、聞き覚えのある声が。
 振り向けば、襖の向こうには松元寿伯が立っている。
 その後ろには相州屋の用心棒である陳大人も控えていた。
「どうもこうもない。密偵の女と岡っ引きを捕らえたので、我らの肉刀で責め問いにかけておるだけだ」
「お前さん方が大分好き勝手なことをしているようだ…と相州屋さんの使いが知らせてくれての。隠密かもしれぬ女を何故早う始末せんのじゃ?!」
「相州屋が連れてきた女と楽しむのは貴公の勝手。俺たちが手に入れた女で楽しむのはこちらの勝手だ。二人とも犯して犯し抜き、じわじわと嬲り殺してやる」
「ほっほっほ。弦斎よ、おふざけでないわえ。ワシらとお前さんは一蓮托生。お上が動き出せばお主らばかりでなく、ワシの身にも危険が及ぶのじゃぞ!!」
「ふん、今さら何を言うておる。貴公も俺もいずれ地獄に堕ちる身。それが早いか遅いかの違いだけであろう。良い女は隅々まで味わい尽くさねば勿体無いではないか!!」
 弦斎はふてぶてしく開き直った。


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