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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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檻からの解放-16

 その後、雨宮グループは一馬の失脚と共に株価は大暴落してしまったが、秀慈の叔父がその後を継ぎ、なんとか経営を保っていた。秀慈は雨宮家にとって多大な損失をもたらしたために一族からは疎まれたが、正義の味方だと世間での評判はすこぶるよかった。

彼は小さなマンションへと一人引っ越し、もとの学校に通っている。彼の母、春花は一馬の逮捕を知らずに病院でひっそりと暮らし続けていた。

絵茉は再び施設で暮らすことを選んだ。秀慈の叔父は大学まで生活全般の面倒をみると申し出たが、彼女は断った。世間は憐みの目で絵茉を見る事になるが、彼女は気にしない事に決めた。一馬にされていたことから比べれば、好奇の目で見られることなど何ともない。


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