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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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監視-9

次の日の朝、またいつもの日常が始まった。
しかしいつもと違うのは、春花が居ず、新しく来た家政婦が朝食を作っていた。前の家政婦は春花が頼んだらしく、一馬は自分の息のかかった人を新しく雇ったようだった。
いつものように運転手が二人を学校まで送迎する。

一馬から、今日から絵茉は帰りも車で帰るように言われ、授業が終わったら迎えが来るように仕向けられた。それも家ではなく、絵茉は一馬の会社に来るように命じられた。
秀慈と絵茉を二人きりにさせない為であった。

運転手は二人が校舎に入るまで、じっと監視していた。秀慈と絵茉はお互いしゃべることもできずに校内に入る。すると次は、絵茉の担任が靴箱の所で絵茉を待ち構え、彼女の行動を見張っていた。

「じゃあ、絵茉。」

「ええ、秀慈さん。」

二人が会話出来たのはこれくらいだった。
秀慈と絵茉は徹底した一馬の戦略に恐れをなしたが、どうすることも出来ずにいた。


絵茉はいつも誰かに監視される日が一週間ほど続き、課外授業である遠足の日が近づいてきたある日、秀慈は東条と会っていた。秀慈は自宅と学校から遠く離れたところで東条と落ち合うことにした。自分にも監視がついているかもしれないと思い、状況を確認しながら行動した。

「なるほどね〜・・・。さすが雨宮一馬だな。」

「もう絵茉と話すことが出来るチャンスは、遠足の時くらいしかないと思います。どの先生が父と繋がっているのかわからないし・・・。」

「―――そうだな。じゃあ、こうするのはどうだ?」

秀慈は東条と目前に迫った遠足で、絵茉を連れ出す作戦を立てた。これで失敗すれば、二人にはもう後はなく、一馬の制裁を受けることになってしまう。


そんな二人の計画を知らない絵茉は今日も一馬に淫らな行為を強要されていた。


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