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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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越えられない父の存在-4

「慰めているって・・・?絵茉は嫌がっているじゃないか!?」

「嫌がっている?絵茉は自分から望んで私の言うとおりにしているんだよ。」

「変だよ、父さん!普通はそんな事しないよ!!そんなの虐待だよ!!」

「秀慈・・・誰に向かって口を聞いているんだ?お前は何も考えず、父さんの言うとおりにすればいいんだよ。そうすればお前の未来は輝かしいものになる。さあ、このまま部屋に戻りなさい。」

「―――あんたのせいで、母さんはおかしくなったんだ!僕は父さんを許せない!絵茉だけは助けてみせる!!!」

そう言って秀慈は絵茉を一馬の元から引き離そうとするが、一馬は何の躊躇もなく秀慈に殴りかかった。左頬を思い切り殴られ秀慈が床に倒れると、一馬はそのまま実の息子を足で踏みつける。頭をググッと抑え込むと秀慈は苦痛の声を上げる。

絵茉は我に返る。自分を助けようとしてくれた秀慈が殺されてしまう。そう思った彼女は一馬に駆け寄り、後ろから彼を抑え込んだ。

「やめてください!私、嫌がっていません!!私が望んでおじさまと一緒にいるんです!!!」

その言葉を聞いて一馬は秀慈を踏みつけていた足を離した。冷たい目で見下ろしなが一馬は秀慈に言い放った。

「ほらね、絵茉には私が必要なんだ。秀慈、さっきの父さんを侮辱した言葉は忘れてやる。しかし二度目はないと思いなさい。さあ絵茉、一緒に二階に行こうか。」

一馬は絵茉の手を引き、ゆっくりと歩きだした。絵茉は秀慈と目が合ったが何も言えずに
そのまま一馬について行った。パタンと静かに食堂のドアが閉まった瞬間、

「うわーーーーーーっっっ!!!!」

と、秀慈は声の出る限り泣き叫んだ。


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