呪縛の始まり-5
一馬は気がつくと絵茉の部屋の前にいた。部屋をノックすると、ちょうど部屋着に着替えた絵茉がドアを開けた。脱いだ制服がベッドの上に無造作に置いてあった。
「どうしたの?おじさま。」
一馬は無言で絵茉の部屋へと入り、初めて見る彼女の部屋を見渡す。その部屋は、彼女は物を欲しがらないために机とベッド、そして衣装棚しかなく、殺風景だった。
「絵茉はもう中学生になったんだな?」
「はい、春から。おじさまが私を引き取ってくださってから、2年が経ちました。」
「そうだったね。絵茉もだいぶ大きくなったね。」
「ええ、身長はおばさまと同じくらいになりましたよ。」
「そうか、そろそろ大人の仲間入りをしても良い頃だね。」
絵茉は意味が解らず首をかしげる。そんな彼女に一馬はゆっくりと近づき、彼女の膨らみかけの乳房に手を触れた。
「きゃっ!な・・・何するの?おじさま?!」
絵茉はびっくりして後ずさりしようとするが、すでに一馬は彼女の腰を片手で抱きすくめていた。
「絵茉、これからすることは二人だけの秘密だよ。絶対誰にも言ってはいけない。もし、誰かに言ったら、君は二度とここで平穏に暮らしていけなくなるんだよ。」