ン-2
次の日、飲みすぎた身体はすこぶる体調が悪い。
明日のプレゼンの資料、ほぼ終わってて良かった・・・
その時、半田さんが俺の顔を見て
「清水君、風邪?ひどい顔をしてるけど?」
と怪訝そうな声で言う。
「すみません。飲みすぎです」
「・・・・ふ〜ん。なに?可愛い総務部の彼女と仲良く飲みすぎた?」
半田さん・・・
大きな声で耳元で話さないでください・・・
「あ。いえ渡辺さんは彼女じゃないです」
「ええ〜二人でよく飲みに行ってるのにぃ〜?」
「ちょっと。半田さん。俺の私生活を部内で大声で話すのはやめて下さい」
「あら。ごめん」
全然悪かったようには思っていないな。この人。
「なんでそんなによく知ってるんですか?」
「ふふ。みんな知ってるわよ。秘密の恋ならエントランスで待ち合わせしたり
あの居酒屋に行っちゃだめよ。覚えておきなさい」
「・・・・」
「で?彼女じゃないって事はフラれたの?
せめて明日のプレゼンはフラれないように頑張りなさいよ?」
キツイな、この人。
「明日のプレゼンは絶対に成功させます。
そして彼女とも上手く行ってみせます!」
そう大声で言うと
「その息よ!」
と、バンッと背中を大きくたたかれた。