光の第8章【ウルトラパワーの憧れ】-2
「あっ、あっ、あっ、出して、出して、中に、中に、いいわ、いいわ、イクッ、イクウ、あああん」
快感に女体を捩らせながら、女は夫の激しい精の迸りを体の奥深くで受け止めた。
しばらくして夫の後始末をした妻は、嬉しそうに笑いながら愛する夫に言った。
「うふふ、赤ちゃんできたかもよ」
「どうしてわかるんだ?」
「だってお腹の中が凄く温かいんだもの。こんなの初めてよ」
「だったら最高だな」
そろそろ子供を欲していた夫は妻を抱き締めた。
この時に命を宿した胎児は、母親の愛情とともに、【光】を吸収しながら母親の胎内で成長し、無事にこの世に生を受けた。生まれた女の子の名前はミヤコと名付けられた。
ミヤコは成長するにつれ、自身の肉体に興味を持ち始めた。ことあるごとに自分の体を弄っては、それによって得る快感にのめり込んだ。しかし、聡明なミヤコはそれが秘め事であることを肌で感じていて、人前ではそんな素振りを見せることはなかった。
ミヤコが初潮を迎える頃には、毎日の自慰行為は欠かすことのできない日課になっていた。
時折、誰かに操られているような感覚を覚えるが、女陰にジンジン響く心地よい快感に浸っているうちに、そんな思いは簡単に消し飛んでいった。
高校2年生の時にクラスメートのサクライ・タダシと恋に落ち、2人は直ぐに結ばれた。
自慰行為とは違う男がもたらす快感に、ミヤコは直ぐにのめり込んだ。しかし、のめり込んだのはミヤコだけではなかった。ミヤコに宿された【光】とシンクロした【光】の本体にも、ミヤコの感じた快感が伝わり、【光】はその心地よさに没頭した。
だが、【光】にとっては残念なことに、ミヤコの感じた快感の10分の1も味わってはいなかった。それでもホンの少しでも肉体を感じることができたことに【光】は興奮した。
【光】はそれを何度も味わいたくて、ミヤコの中の【光】を通じて、タダシとのセックスを誘導した。
しばらくしてミヤコは、タダシの子種を宿した。
【光】はミヤコの母親が受胎した時と同様に、【光】の一部を分かち、受精後のミヤコの子宮に同化させた。
ミヤコの胎内に宿った胎児は【光】を吸収しながら成長した。
生まれた女の子はケイコと名付けられた。ケイコもミヤコ同様に聡明で可愛い女へと成長した。しかし、ミヤコの時とは違い、成人するまでのケイコは、性に対してそれほどガツガツしてはいなかった。これは【光】の事情によった。ちょうど他の星域の観察時期と重なっていて、ケイコの肉体を味わう暇が無かったのだ。
他の星域の大まかな観察が終り、【光】はケイコに働きかけて、その女体からも快感を享受し始めた。ミヤコとケイコの両方から快感を受けた【光】は歓んだ。
やがて、ケイコはオオノ・シンジと恋をした。ミヤコと同様に淫らになったケイコは、ミヤコと共謀して、婚約者のシンジを交えての近親相姦の乱交を決行した。
それが成功すると、次に淫らな母娘はシンジの母親とその場に居合わせた者たちを巻き込んで乱交を楽しんだ。
「いっそのことサークルを作ってもいいわね。【おまんこクラブ】なんてどう?」
ミヤコが女性器の名称をストレートに名付けたサークルは、見る見る内に人数が増えて発展していった。
発展には【光】の影なる寄与が影響していた。これは【光】自身も気付いていないが、ミヤコとケイコと性交した者は、2人と繋がることで【光】のパワーを知らず知らずのうちに享受していた。それがあげまん効果となり、2人とセックスすれば、物事を前向きに考えるようになり、その結果、とにかくラッキーが続くようになるのだった。
ミヤコの夫のタダシは、自身が入社した中小企業を世界的企業に発展させて、その代表にまで登り詰めた。
また、ケイコの婚約者だったオオノ・シンジは自身の起業した会社を大きく発展させていった。シンジはそれとは別に、会員が増え続けるサークルを運営維持するために、それの法人化に着手した。
当事、サークルの名称をそのまま用いることに弊害があったので、法人名を【O−CLUB】とした。
始めに取り扱った商品は、コンドーム、精力剤、大人のオモチャ、ネットの動画配信、エロゲーム、官能サイトの運営などだったが、ケイコとミヤコの考える企画が次々に当たり、いつしか世界に冠たる一大セックス企業にまで発展していった。
その発展にはミヤコとケイコのカリスマ性が大いに影響していた。
ミヤコの容姿は【光】のパワーの影響で30代半ばの姿で老化が止まり、後のケイコも同様だった。
また、2人の流す愛液が老化防止の効果と、精力剤としての効果があると囁かれ始めた。実際、2人ほどではないが、その効果は確かにあった。
その神秘性が単なる淫乱な女との酷評を受け入れず、また、普段から【絆】を重きに置いた発言の数々がマスコミに取り上げられて、それが世界平和に寄与する企業姿勢がマッチして、2人のカリスマ性を更に推し進めた。
ケイコとシンジの間にユイと名付けられた女の子が生まれていた。ユイも母と祖母と同様に【光】を吸収しながら成長した。
ユイは初潮を迎える頃から、親族の乱交に参加し、初めての相手は自分の父親のシンジだった。ユイはそれを当然として受け入れて、父親の下で歓びに喘いだ。
余談だがミヤコとケイコが陰毛を処理していたのを【光】は考慮し、遺伝子操作をした結果、ユイとマミは天然のパイパンとなっていた。
時は過ぎ、聡明なユイは飛び級でイギリスの大学に単身で留学した。ユイはその留学先で同郷の男、後にマミの父親になるユウキ・ケンと知り合った。
ユイの淫乱さは抜きにして、2人は直ぐに愛し合うようになった。