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「なるほど」
「なるほど。じゃないですよ。こんなことされて女の子が喜ぶと思いますか?」
「う〜ん」
考えるそぶりをして清水さんはニコニコした。
「こんな女慣れしているところを見せたら
私の他にいったい何人の女性がこの部屋に泊まって
その都度同じことをしてあげたのかと気になります!」
「うん」
そう言ってグイッと私に顔を近づけた。
「真子ちゃんは?気になる?」
「なっっ!・・・私の意見はどうでもいいじゃないですか」
プイッと顔をそむけたのに
顎に手を掛けて私の顔を自分のほうに向け、距離のない正面から見つめられる。
「真子ちゃんの気持ちが知りたいんだよ」
そうでした・・・ね。
私がアドバイスするという約束でした。
「気になります!」
思わず言った本音に清水さんは小さく笑って
「うん。覚えておく」
と、顔を傾けて私のほほにキスをした。
「それはね。飲みつぶれて帰れなくなった姉に頼まれて買ってくる」
「本当ですか・・・・」
「あ。違うか」
「・・・・」
「頼まれて、じゃない。命令されて、だ」
笑いながらそういうと
「シャワーしておいで。コーヒーを入れておくよ」
と、部屋を追い出された。