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恋愛レッスン?
【女性向け 官能小説】

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「清水さん・・・」
「ん?」

「昨日は酔ってしまってすみませんでした」
「いや」
「私が酔わなければあんな事には、ならなかったと思います」
「・・・・」

パンを食べながらじっと静かに私の話を聞いていた。

「清水さんは今、好きな女性はいるんですか?」
「・・・・」
「その人のために私にいろいろ聞いているのでしょうか?」
「・・・だったら?」

「私、昨日のことは絶対に誰にも言いません。
清水さんがその人に告白するのを邪魔したりしません。安心してください」

清水さんはパンを噛み下し、コーヒーで流し込んだ後に

「好きな子はいるよ」

小さくつぶやいた。
あぁ・・・やっぱり。

「ごめんなさい」

そういった私に清水さんは何も答えてはくれなかった。

モーニングを食べ終わって
二人でお店を出て、無言で会社まで歩いた。

きっと・・・
距離的には大したことがなくて
時間もさほどじゃなかったと思うのに
とても長い距離に思えた。

私、清水さんがその女性と上手くいかなきゃいいと思ってる・・・?

昨日、同期会の時にそばにいてくれたことや
みんなの愚痴を上手に聞いてくれたこと。
あのキスの時に、離れたくないと思った。

ほんの数日前に会った清水さんに、偉そうなことを言って
会社では何の接点もない人と、こんな一緒に朝を迎えるなんて。




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