事務所での密行 1-10
紗英がクンニでイッた後、息を切らし朦朧とする紗英の性器から口を離した健太郎。
「藤間…、今の藤間の姿を撮らせてくれないか?」
「ハァハァ…し、写真…?」
「ああ…」
すっかり快感漬けにされた紗英にでも、それが危険な行為てある事ぐらいは理解出来た。
「いいだろ?なっ?」
理由は聞かなかった。男は女のいやらしい姿を撮影したい気持ちを持っている生き物だと知っていたからだ。初めての彼氏にも旦那にもそれを要求された事があるからだ。過去の2人には断りを入れたが…。当然やんわりと断りを入れるつもりであった。しかし健太郎は卑怯であった。熱く燃え上がる性器を撫でながらねっとりと要求してきたのであった。
「ああ…」
絶妙なタッチで指先をクリトリスに這わせる。そしてビラビラ、割れ目の奥を官能的な指使いで撫でながら顔を間近に囁いて来た。
「なぁ、いいだろう?俺だけにしか見せない藤間のスケベな姿を撮りたいんだ…。な?」
「ああ…ん…、んっ…」
理性が快感に浸食されていく。自分の卑猥な写真を所持される事がどんなに怖いことか、もう幼い少女ではない紗英には十分分かっていた。しかし与えられる快感に、それがセックスというプレイの中の一部のお遊びのように思えて来てしまった。最終的に、まっ、いいかな…、そう思ってしまったのであった。
「ハァハァ…。誰にも…見せないよね…?」
健太郎はキタ、と思った。心の中とは真逆の笑顔を浮かべ、性器を撫でながら言った。
「当然さ。もしそんな写真が表沙汰になったら、撮ったのは誰だとなるだろ?それが俺だとバレたら俺は会社にいられない。このまま行けば支店長コースな今の状況をフイにするなんて出来ないよ。藤間のリスクもあるが俺のリスクもある。2人の共有のリスクだ。絶対に表沙汰にしてはならない写真さ。だから誰にも見せる事なんて出来ないよ。約束する。」
紗英には慎重さが欠けていた。2人の共有リスクと聞いて安心感を覚えてしまった。
「…。分かったょ…。恥ずかしいけど…、うん…」
了解してしまった紗英にキスする健太郎。
「ありがとう。」
愛されてる感をヒシヒシと感じさせられてしまった紗英。その時の健太郎が思った事を知っていれば間違いなく断っていたはずであった。
(誰にも見せないが、その写真がある限りお前は俺から逃げる事は出来なくなるんだがな、藤間紗英…くくく!!)
紗英は健太郎との不倫を止めたくても止められなくなるものを自ら健太郎に与えてしまうのであった。