レ-2
清水さんの部屋に着いて
「そこに座ってて」
とソファーを指差され、大人しく座る。
今更ながら、醒めてきた酔いに頭がはっきりしてきて
こんなところまで着いてきちゃった私自身にビックリする。
どうしていいか分からないままに
大人しく座っていると、コップに冷たいお水を入れてくれて手渡してくれた。
清水さんの顔を見るのが恥ずかしくて
コップのお水を少し飲んで。
息を吐き出したら
ソファーの横に清水さんがそっと座った。
清水さんは腕をソファーの背もたれに預けて
そのまま私の肩を抱いて優しく身体ごと自分に引き寄せた。
「あ・・・」
こぼれそうになったコップを握り締めていると
私の手の中からコップを優しく抜き取ってテーブルに置く。
私の肩にあった手が、髪に移り、優しく撫でる。
正面を向いていた清水さんの身体がゆっくりこっちに向いて
もう片方の手で私の顎をとらえ、上を向かされる。
「真子」
心地いいその声は、私の耳からすんなり入ってきて
清水さんは触れるか触れないかのキスをした。
「ん・・・ぁ・・」
「真子」
いつの間にか、呼び捨てになった私の名前は
呼び捨てにされるのが当たり前かのように清水さんに馴染んで・・・
「清水・・さ・・」
「真子」