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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初デート-10

葵は何事もなかったように、平然とした顔で
「終わっちゃったね、映画。」
と囁いた。

奈々子は火照る身体を抑えるのに必死で、頷くことしかできなかった。

(この子は危険だ・・・。
手練手管に私を翻弄する。)

奈々子は自分の身体が疼いていることに気がつかれないように耐えながら、
映画館を後にした。

「奈々子さん、明日仕事?」

「え、うん。」

「そっか、頑張ってね。」

「ありがと。」

さっきの激しい口づけが嘘のように、彼らは何気ない会話をしていた。

「そうだ、奈々子さんの連絡先も教えてよ。」

「・・・うん。」


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