再会-12 彼の唇が離れると、 「じゃあ、明日10時に迎えに来るね。」 そう言い残して、彼はまたゆかりの家へと戻って行った。 奈々子は玄関に座り込んだまま、呆然としていた。 彼女の心は、一夜の過ちを後悔する気持ちと、 新たな恋心の狭間で揺れ動いていた。 その夜、奈々子の体は疲れているはずなのに、ほとんど眠れなかった。 デートって、高校生とどうすればいいの? 不安な気持ちのまま、次の日の朝を迎えた。