ロイクの企み-7
「いやだっ、やめて!!」
彼女が抵抗しようとしても、彼には何も響かない。
ティアラの自由を奪ったロイクは、彼女の首筋に唇を押し付けて来た。
ちゅぅぅぅっと執拗に、吸うように首筋を攻めてくる。
それと同時に、両手でティアラの二つの膨らみをプルン、プルンと撫でまわす。
「やだ!お願い・・・やめてっ!!!」
ロイクは、はぁ はぁと獣が興奮するような鼻息を立て始める。
「助けてラウル!!」
ティアラが何度もラウルの名を叫ぶと、
「うるせえな、少し黙っていろ。」
ロイクは彼女の唇を自らの唇で無理やり塞いだ。
「んーーーーっ!!!」
嫌だ、
と彼女は顔を左右に振る。
彼はすぐさま両手で彼女の頬を抑え込んだ。
彼の舌がティアラの中に侵入しようとする。
ティアラはそれだけは許さないと抵抗していると、ロイクの両手は彼女の頬から離れ、
今度は首を絞め上げた。
ぎゅうぅぅっと力任せに絞め続ける。
(苦しい・・・。
このまま、殺されてしまうの・・・・?
どうしよう、どうしたらいいの?!
目が霞む・・・。怖い!!!)
ティアラがそう思った時、手がパッと離れ、彼女はゲホゲホっと咳こむ。
「お前は大人しく俺の言うとおりにしていろ。」
そう言うと再び彼の舌が、ティアラの咥内に入り込んできた。
彼の長い舌が彼女の咥内をかき回すように、ピチャピチャ動き回る。
・・・気持ち悪い、嫌だ、嫌だ、嫌だ!!!
ティアラはまた顔を勢いよくそむけた。
彼の舌はティアラの中から出ていったが、
それと同時にロイクは彼女の頬を思い切り叩いた。
バシッと言う音が響き、彼女の頭の中にも残響が響く。
「・・・お前の態度次第で、サミュエルの命がどうなるかわかってんのか?」
サミュエル・・・ラウルの事だ。
ティアラはロイクの顔を見る。
彼は怒りに満ちた目で彼女を見下ろしていた。
「お前が大人しくしてねえと、今すぐサミュエルを殺すことだってできること、
忘れるな。・・・それとも、サミュエルは死んでもいいってか?」
「嫌っ!それだけはやめて!! お願い、殺さないで・・・。」
ティアラは泣きながら訴える。
「じゃあ、俺の言うとおりにしていろ!」