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眠れる森の美女
【ファンタジー 官能小説】

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終章-3

 (これだけ感じていればさぞかし下の方も……ふふふふふ)
 一方の手で乳房を揉み込みながら、空いた手はオーロラの羞恥の源泉を覆い隠すシルクの三角布へと伸びてゆく。薄布越しにこんもりと悩ましく盛り上がるヴィーナスの丘に彼の指が触れた。
 (くくくくくっ、もうしっかり出来上がってるじゃないか)
 彼が頬を歪めるのも無理はない。薄いシルクの布越しに伝わってくるむせ返るようなムンとした熱気と湿度。魔法で眠らされていても、姫の官能は確かに目覚めているのだ。
 王子はオーロラのスラリとした長い下肢を二つに折って膝を立たせ、おもむろにそれを割った。脚の付け根を覆い隠すパンティーは彼女の純潔を証明するかのような純白に輝いている。夢見る乙女の下腹部は悩ましく盛り上がり、薄布一枚を隔てた向こうのヴィーナスの丘の佇まいを窺わせる。
 王子は、その眩いばかりに輝く三角形を真っ二つに割るように指先を何度も上下に往復させた。薄布越しにシャリシャリとした繊毛の感触を王子は愉しんだ。高貴なるオーロラ姫の秘められた肉裂が下着越しに徐々に浮かび上がってくる。
 (ふふふふふ、貴い身分の割には随分と下付きだな)
 王子の豊富な経験によれば、不思議と身分の高い良家の子女のクレヴァスは上付きが多く、また市井の町娘や春をひさぐような身分の低い下賎な女達ほど下付きというケースが多かった。それらと照らし合わせてみてもオーロラ姫のクレヴァスはかなりの下付きのようだ。
 (…ここか)
 薄布越しに王子の指先がオーロラの敏感な第三の尖りを探り当てた。指先に全ての神経を集中させて注意深く捜さなければ見過ごしてしまいそうな僅かな膨らみ。ここぞとばかりに王子は其処を執拗に嬲り抜いた。姫の顔を見上げれば頬が紅潮している。王子の指戯に感じているのだ。薔薇の花びらのような唇がふわっと綻び、悩ましげな甘い吐息が漏れた。レースのストッキングから露出している太腿はうっすらと汗を浮かび上がらせてキラキラと輝いている。
 高貴な身分の仮面の裏に隠された本性が顔を出したかのように、王子の頬が卑猥に歪んだ。彼の凝視する姫のパンティーの船底にポッチリと小さな染みが浮かび上がった。
 三角形の薄布の両端に王子の指が掛かり、ゆっくりと下に滑り落ちてゆく。眩いばかりのオーロラの下腹部が徐々に露わになってゆく。そして文字通り輝かんばかりの絹草のような繊毛が顔を覗かせ始めた。
 (くくくくっ、澄ました顔をしてやがってもしっかり生やしてるじゃねえか)
 クルクルと丸まってゆくパンティがついには紐のように細くなってしまうと、オーロラの秘密の草叢はその全てを王子の目の前に曝け出してしまった。
 王子の手が一瞬止まり、その喉仏が大きく上下した。
 (これがオーロラ姫の……)
 散々女遊びにうつつを抜かしてきた王子でさえ思わず見とれるほどの完璧な裸身だった。名のある宮廷お抱えの画家がキャンバスに描き出したヴィーナスがそのまま抜け出してきたかのような神々しささえ感じられた。
 (…今から俺がこの躯を好きに……)
 これから己が成そうとしている行為は正に女神を冒涜するのに等しい所業ではないのか。僅かなためらいが彼の心に兆したが、欲望の大きさがそれを押し潰した。スラリと伸びた爪先から丸まったパンティを抜き取ると、ついにオーロラは一糸纏わぬ生まれたままの姿になったのだ。
 王子は抜き取ったばかりのパンティを拡げ、その舟底を光にかざした。
 「……!」
 薄布の中央にほんの僅かな痕跡が認められた。すぐさま王子はパンティに顔を埋めた。芳醇なオーロラの香が鼻腔を満たした。甘酸っぱく発酵したフルーツと濃厚なミルクを混ぜ合わせたこの世のものとも思えぬ天上の薫香に王子は酔い痴れた。


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