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ラウラの援助交際
【ロリ 官能小説】

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祈り-1

「え、祈る?」
和岐多はラウラの腹の上でそう聞いた。
「こんな所で聖なるものを出すのは冒瀆っていうか、悪魔的なことになるんじゃないの?どんどんその方向に行ってる気がするな、最近。」
風呂場でラウラの顔に小便をかけた後だったので、和岐多は一層奇態の感を強くした。少し興醒めて腰を止めるとラウラは
「あたしが上になる。」
と言いながら和岐多を押し倒した。そして自分で腰を前後に振り祈り始めた。
「神さま、あたしをこの人と出会わせてくださったことに感謝します。どうかこの人とあたしがずっと一緒に暮らしていけますように。この人が幸せになりますように。その為にあたしは何でもします。あたしたちの不安を取り除いてください。そして、あたしたちが、神さまの思いの通りに生きていくことができますように。ママの上にもどうか御手を置いてください。」
和岐多は寝て見上げているだけだったが、ラウラの上ずった声が次第に高まり、白い体が上気してピンク色に染まっていくのを美しいと思った。腰の動きが乱暴になって、和岐多の脚のあいだが温かく濡れてくるのが分かった。もうすぐだと和岐多は思った。
「神さま、神さま!」
そうラウラは叫んでから、ううっと声を伸ばした先、言葉を続けられないようだったが、体を仰け反らし、ラウラは祈り続けた。
「エラメテロムケストレ!」
それは言葉ではなかった。しかしラウラは続けた。和岐多の男のものが何度も捻るように中で締めあげられた。
強い快感と、ラウラの若い体が流した濃い汗のにおいに和岐多は呆然となった。そして、つられたかのごとく祈りはじめた和岐多も、はなから言葉にならぬことを叫んでいた。
今までの苦しみを叫び出してしまうように、二人は大声で神に祈った。恥ずかしく思えることは二人の間にとうに尽きていた。涙を流し、意味の分からぬことを二人は叫び続けた。知らぬうちに射精していた和岐多だったが、それでも祈りは止まらないでいた。
瞑目した頭の奥に光が降り注いだ。まろやかに輝くあたたかい白光であった。信仰など持ったことのない和岐多は、そのときはっきり神を感じた。自分を許し、支え、認めてくれている一個の偉大な人格が和岐多の肩を優しく抱いていた。
「主さま!」
和岐多は上にいる筈のラウラのことを全く忘れていた。

和岐多とラウラはそれから洗礼を受けた。
学者である自分がそうなったことは意外であったが、分析すれば、あれは一種の集団ヒステリーだったと言えよう。しかし、あれ以降、見るもの聞くものが何でも神の愛として有り難く思われてならない。問題の不安など、嘘のように消えてしまった。
ラウラも、家で和岐多のことを平気で喋った。和岐多に確かな信頼を置くラウラの言葉に母も異を唱えることなく、自分の人生をも振り返った上、結婚を認めると言った。祈りを教えた当の義父だけは、ラウラにまずは高校を出るまで待つことを勧めたけれども、二人の体験を聞くと、ただアーメンと言って黙った。

まだ卒業までには日があったが、ラウラはもう和岐多の家に住み込むようになった。セックスの回数は半分以下になった。
結婚して高校にラウラが通ってもいいし、アルバイトをして過ごすもよし、専業主婦になるのもよいと、和岐多にこだわりはなかった。ラウラにしても、どうやったらこの先、神さまによく用いられるかと考えるのは、自分のやりたいことばかり探して悩むより余程気楽なものだった。
困ったら何でも言いなさいと母たちは喜んで援助を申し出た。ラウラの援助交際自立計画は、ここをもって見事に破綻したわけである。
プールとアニメと女の子でなくとも、和岐多の人生は今や色づいていた。だが、和岐多には分かっていた。毎年、夏にはそれらも揃って与えられるに違いないことを。


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