人妻肉体遊戯-2
「ああん…!ぁ…ぁ…ぁ…ん…!」
紗英が女としての悦びを久し振りに表現した声であった。声が止まらない。健太郎の指先に与えられる快感に紗英は体をくねらせ悶え始める。
「ハァハァ、感度のいい乳首だ…。コリコリしてきた…。」
転がされながら張りを持たせた乳首を健太郎は指で摘まむ。
「あっうぅんっ…!」
体全体をビクンと跳ねさせる。もはや汁漏れは止まらない。紗英の下半身は決壊した。指で摘ままれグリグリと刺激を受ける乳首は紗英の体に電流を張り巡らせる。愛撫までに興奮を高められ、そしてそれだけでイッてしまいそうであった体に乳首への愛撫を受け、紗英の体は最高に性感が高まっていた。
「んああん…!あっ!あっ!ダメェ…!」
まさかこんな事態が怒ろうとは紗英自信思いもしなかった。体が激しく痙攣する。顎は上がりビクン、ビクンが止まらない。信じられないが、アレであった。
「藤間…、イッたのか…?」
自分でも信じられないが、それは確実に絶頂であった。旦那との行為があった頃、一通りの愛撫の後での挿入の最中にようやくイク事の出来る紗英。それが愛撫…しかも乳首を少しいじくられただけで絶頂を迎えてしまった自分が信じられなかった。
「あぁ…あぁ…、ハァハァ…あぁ…」
未だに痙攣が収まらない紗英。こんな呆気なくイッてしまうようなスケベな女だと思われたら恥ずかしいなと思うのは先の事であった。
(何だよこの女!乳首をちょっといじっただけでイッちゃったよ!どんだけ欲求不満だったんだよ!ククク!)
そんな気持ちを抑えて詐欺師の微笑みを浮かべて背後から抱きしめる。
「いっぱい気持ち良くしてあげるよ…。」
耳元で囁く言葉は紗英の耳から脳に伝染する。この人は私の事をたくさん気持ち良くしてくれるんだ…、紗英の脳にそうインストールされた。
「藤間…。」
健太郎はそのまま紗英を抱き抱え、ベッドに押し倒す。とうとうベッドインだ。旦那以外の男とのベッドイン。紗英は改めて言葉では説明のつかないような刺激を感じた。
(今から私…不倫するんだ…。)
実感が湧いた。しかし不思議と罪悪感は湧いて来なかった。健太郎が言った通り、不倫の良し悪しは当事者同士が決める事だと言うのであれば、紗英は悪い事だとは思えなかった。それよりも今から健太郎が与えてくれる悦びに胸を膨らませている自分がいる事に気づいていた。