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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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接近-8

 最近夜も相手してくれないという言葉に返答する健太郎。
 「嘘つけよ〜。とか言って毎晩愛されちゃってんじゃないの〜?」
ヤッてるとか、ハメてるとか、なるべくそういう単語は避ける健太郎。初めから言葉が下品にならないよう心掛ける。
 「本当だって〜。ほら、子供の目があるから家じゃできないし。外でったって子供をほったらかしにして出かけられないし。でもみんなこうして段々夫婦の夜がなくなっていくんだなぁって思ってるトコ。」
 「まぁ子供できたら自由は効かないかもね。で、藤間はどうなの?もう行為がなくても平気なの?」
紗英は一瞬考えてから答えた。
 「正直…、それじゃ淋しいかなぁ…みたいな。」
健太郎の望むような答えが返って来た。
 「したいんだ?」
その言葉に再び照れた様子で健太郎の肩を叩いた。
 「やぁだぁ〜!言えないよう、そんな事〜!」
言ってんじゃん、そう思いながら健太郎は会話を続ける。
 「ハハハ!でもそれが普通だと思うよ?だって女は30歳超えたあたりから性欲が増すって言うじゃん。」
 「そ、そうかなぁ…。でも、うん…そうかもしれない…。」
恥ずかしそうに視線を落としながら答えた。
 「(ククク、溜まりに溜まってんじゃんかよ、この女!欲求不満全開だな。ヤリたくてヤリたくて仕方ねーんだろうな!)別に恥ずかしい事じゃないだろ?一般論だからな。藤間だけじゃないよ。」
心にもない口先だけの言葉に紗英は自分を擁護してくれる発言をした健太郎をまるで救世主を見るかのような目で見つめ返した。
 「そ、そうかなぁ…。」
 「そうだよ。」
健太郎は何気なくそう答えてビールをグッと飲んだ。
 「そっかぁ…。でもなんか安心した…。」 
 紗英もジョッキに半分ほど入っていたビールを一気に飲み干した。
 「おっ、いい飲みっぷりだね。」
そう言って空になったジョッキにビールを注ぐ健太郎。お返しに紗英も健太郎のジョッキにビールを注いだ。
 「なんか気が合うね!もっと前から仲良くなっておけば良かったな…。」
紗英がニコニコしながらそう言った。
 「若い時に仲良くなってたら、もしかしたら藤間を奥さんに出来てたかも知れなかったのになぁ。残念!」
 「アハハ!でも丹野さん、他の子に夢中だったもんね!」
 「そうだっけ??アハハ!」
 「私なんかまるで興味ないような感じだったじゃん!」
 「あの時はね。」
意味深な言葉を返した健太郎。紗英はドキッとしたような表情を浮かべて見つめていた。


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