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「ふぅー。気持ちよかったかな?」
朱莉は軟化したペニスを右足でまだ扱いている。そのたびに吐き出した精液が朱莉の足を濡らすがお構いなしである。春斗はというと、羞恥心に耐えかねて目をつぶって横を向き、視線を反らしている。
「あーあ、春斗くんので足が汚れちゃった。綺麗にしてっ」
朱莉は明かるくそう言うと、精液にまみれた右足を春斗の口に無理やり押し込んだ。春斗の口内を自分の排出物の苦みが占領する
「げぇ……にが」
「ほらほら、ちゃんと舐めて綺麗にしてよ」
それでも朱莉の指示通りに彼女の素足を舐める。
「覚えてろよ……」
小さく毒づくのが最低限できた抗議だった。しかし、その抗議すらも朱莉によって自分自身を責める口実に利用されてしまう。
「なんて言った? 今、なんて言った? もしかして、私を脅すの?」
「うぅ……ごめんなひゃい」
朱莉は春斗の下を親指と人差し指で器用に摘まんで引っ張った。舌が支配されて思う様に発音できず、加えて唾液が口内を満たしていく。
「反省したなら、もっと綺麗にして」
「ひぁい」
春斗は十数分間、口内に存在する朱莉の足を丹寧に舐め続けた。足の甲、裏、指、指の間、それも一本づつ丁寧に。
「うんっ、綺麗になった」
口から右足が引き抜かれたとき、春斗はほぼ放心状態だった。彼女にもてあそばれた屈辱感、羞恥心が、朱莉と比べて幾分かは広い彼の心の大半を占めていて、それが一周回った結果である。