花言葉T-1
…… …… …… それでも俺は背後より、くすみひとつない双球狭間へと淫欲の先端を押し当てる。
「っあ!」
僅かに悲鳴にも似た嗚咽が漏れる。
それは再び刺し貫かれる怖れからに他ならない。
それでも露骨に逃れる動きをみせないのは決意の表れ。
今まで口でそうしてきたように、あとたった一度だけ自らの身体【中心】にて、射精を導きさえすれば解放される。
その思考に少女は、一縷の望みを託しているに他ならない。
その決意を確かめるように俺は、ゆっくりとだが確実に滾る欲望を潜り込ませていく。
「ぁあっ あぁっっ」
亀頭部を押し入れただけで、哀憐な軋みが声となる。
後背位ゆえ望める情景が、ギラギラとした眼に映り込む。
伸拡性の限界を越えて押し拡げられた肉薄の二枚貝は、まるで引き千切れる寸前の輪ゴムのような悲壮感をもって陰茎を締め付ける。
両腕で腰部を押さえ込み、引き裂く感触を覚えながら奥深くへと捻じ込んでいく。
先程拘束状態でありながら、正常位で奪った時とは異なるものが陰茎へとつたう。
『もう、逃がさないよ。恵利子』
貫かれる痛みから逃れられぬよう、胸元両膨らみを拘束するように絞り込む。
「痛ぅ――――!!! 」
哀憐な叫びが室内に響くと同時、俺の欲望は大いなる悦びへと誘われる。
ずぶりっ ずぶりっ …… 抜き挿しを繰り返す都度、まるでそんな擬音が耳奥にこだまする。
狭窄な膣孔は自らの意に反して、狂おしい程に甘美な摩擦で陰茎を締め付ける。
『はあぁ、はあぁ、はあぁ、はあぁ、はぁあぁぁ』
単調で荒い息遣いに合わせ、セミロングの黒髪が少女の首元で揺れる。
『つあぁぁぁ、どっ、どうだ、恵利ちゃん! 叔父さんのペニスっ、恵利ちゃんのおまんこに…… おまんこに根本までヅッポリ、咥え込まれているのが良く見える。綺麗だよ』
求め続けた者を手にする悦びは、卑劣な行為と淫猥な言葉となり少女を侵しはじめる。
「あっ あうぅぁ いゃあぁ ううぅぅ うぁあぅ」
背後より打ち据えられる痛みに、応えにならぬ嗚咽が零れ落ちる。
『ほらほら、お口でしたようにしっかりご奉仕しないと、いつまで経っても終わらないぞ。叔父さんのペニスから、たっぷり絞り取れないと、いつまで経っても痛いままだ』
壊しても構わない…… そう想えるほど無遠慮かつ貧欲に、陰茎を激しく打ち据える。
十分、おんな【セックス】を知り尽くしているはずの陰茎も、接する対象の違いに言い知れぬ高まりをみせ熱が篭もりはじめる。
びゅくうぅぅ びゅくっ びゅくぅ
その時は、呆気ない程唐突に訪れる。
しぶく勢い、陰茎先端より、俺の想いが数回吐出すると、極薄無形の容器はそれと分かる程に、おどろおどろしい脹らみをみせる。
射精に合わせ、心地良い倦怠感が全身を包み込みはじめ、同時に崩れ落ちるよう意識が薄らぎ始める。