and・・・last 1-4
「私と岡部先輩はキスもしていません」
私は勢いもあって立ちあがってそう宣言した。
私のその言葉に女性たちは唖然として。
何も答えられないでいると
急に後ろから大きな笑い声が聞こえてきた。
「あっはっはっは。そうなんだよね。俺たちは清い仲なんだ。
君たちが考えるような色っぽい関係じゃないんだよね」
クックックと笑いをこらえようともしない岡部先輩が歩いてきて
女性2人の前に立った。
「でも・・・悪い。俺、恋しちゃったかも」
「え?」「えぇ?」
岡部先輩のその言葉に、女性たちが驚いて
「だから悪いけど。知ってる範囲で良いから俺のオンナのオトモダチに
もう俺は女の子と遊ばないって伝えてくれる?」
と言った。
その後、そのまま岡部先輩は私の横に来て、
「俺、乃恵に恋したかも」
「・・・・」
「これが愛に代わるなんて約束は出来ないし
その愛が永遠に続くなんて約束もしてやれないけど・・・
それでも、今まで会ったどの子よりも気になるし、好きなんだ」
「岡部先輩?」
「愛と呼ぶには早いし、自信もないけど、恋だと思う」
そう言って、いつの間にか泣いている私を横から抱きしめた。