メイド佐々木由香を攻略-1
「では明彦様、楽しい時間をお過ごし下さい」
冬月さんはそう言うと、鈴木さんと野間さんを連れて部屋を出ていった。
僕は佐々木さんとふたりきりで部屋に残される。
佐々木さんは少し恥ずかしそうな、困ったような顔をしていた。
「……明彦様、至らぬ所があると思いますが、よろしくお願いします」
「う、うん。よろしく……」
僕にも佐々木さんの緊張と恥ずかしさが伝染してきた。
改めて見ると、佐々木さんはとても整った顔立ちをしていて可愛い。同時にお姉さんで、ほのかな大人の魅力もある。
「あの……、どうすればよろしいですか? ここで服を脱いだ方が……」
今までは冬月さんがリードしてくれたが、今夜は僕がしなければならないようだ。
大きく深呼吸すると、覚悟を決めた。
「えっと、服は僕が脱がすから、佐々木さんはベッドに横になって」
「かしこまりました」
ベッドの方に歩いていき、童話の『眠れる森の美女』のように仰向けになった佐々木さんは、そのまま目を閉じた。
思うがままに、自由にして下さいという意思表示だ。
こんな可愛らしい女性を抱けるなんて。
僕はベッドに乗ると、佐々木さん体の上に跨がって、四つん這いになった。
整った顔立ちの女性が目を閉じて目の前にいる。
唾をゴクリと飲み込んで、佐々木さんに尋ねた。
「……キスしてもいい?」
「ええ……」
僕は顔を近づけていき、佐々木さんの形のきれいなくちびるにキスをした。
佐々木さんのくちびるは温かくて、やわらかかった。
そのまま佐々木さんは僕の体に腕をまわして、ゆっくりと抱きしめた、
熱い吐息が僕の顔にかかった。