投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

あなた〜you〜
【女性向け 官能小説】

あなた〜you〜の最初へ あなた〜you〜 23 あなた〜you〜 25 あなた〜you〜の最後へ

Can I help?-6


デートを急かすオンナや
記念日を以上に大切にしているオンナの愛は
乃恵の愛に比べたら、本当にちっぽけだけど
逆に人間くさい。

人間くさい「愛と呼んでいるもの」にいささかうんざりして
全く信用していない俺は
乃恵の愛をよかった。と思った。

愛をかけた分、愛を返せという女たちは
愛を勝手に押し売りしておいて
それを返せという。

まったく自分勝手な思いだ。

乃恵の居なくなった食堂で
次の講義が休講になったので、暇になった俺は
紙パックのリンゴジュースを飲みながらそんなことを思っていた。

そして―――

俺自身が、愛を返してもらわなかったから
もう信じられないんだ。
という、思い出したくもない事を思い出した。

乃恵のように、愛を信じる環境にいたならば
今の俺も素直に「愛」を語れたのだろうか。

愛なんて・・・・

今更信じることなんか出来やしない・・・・




あなた〜you〜の最初へ あなた〜you〜 23 あなた〜you〜 25 あなた〜you〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前