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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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交際-2

普段と変わらない体育館でのバスケ部による練習試合。いつもならそれを拝見した所で
別に何とも思わないのだけど。

「あっ!今佐伯君、光りませんでしたか?」
「え…?」

人に恋をすると、周りの景色が輝いて見えるというケド本当だった。

ボールを吊り上がった瞳で真剣に追う姿、飛び散る光輝く汗水、その一瞬一瞬が全て絵に
なっている感じで。

「楽しそうだね、若葉。」
「はい!好きな人と付き合うってこんなにも。」
「ふふ、私も…蓮と出会った時は…。」

彼が見事シュートを決めた後、目が合い、思わず「ファイトですわっ!」と声援を放ち。
それに彼もあの大好きなスマイルで返し。

心が常に舞い上がる私。

ダガこの時私は気付かなかった、その向こうでそんな私を妬むドス黒い視線に。

「なーにぃあいつ…、ぶりっ子してぇー。」
「例のあたる様と付き合ってるって言う子ぉー?」
「だっさぁ…。」


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