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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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交際-3

「今日も中々良い動きだったなぁー、蓮。」
「いやいやぁー、君だってハイスコアだったじゃーないかぁー十和田くぅーん。」
「れーん!」
「んーー?」

弓道部姿で友人と柔剣道場から出ていく蓮に声を掛ける俺。


「なーんか用?」
「いやいや、ただ普通に一緒に帰ろうかなーって。」
「彼女と帰れば良いじゃないかぁー。」
「まぁ、そうなんだけど…。」
「なーにぃ?喧嘩でもしたぁー、早くも。」
「ちげーよ!ただちょっと相談に乗って欲しくて…。」
「やーぱりぃ…、そんなんだと思ったよぉー。」
「えへへ。」

呆れたような顔、でも笑ってくれる蓮。

「で、どーしたの?」
「いやー、俺…、今朝彼女と一緒に登校したんだけど。」
「ひゅーーーやぁーるぅー♪」
「おい…、けど何もお互いに会話がなくってさぁー。」
「あらまぁ、他の女の子だったら良く喋ってたじゃないのよ。」
「それは、向こうの方が一方的に話しかけてきて。」
「うーんまぁー、柊さんならちょっと…、でも君まで話さない何てちょっと意外だな。」

俺と彼女の交際に、蓮は穏やかに背中を押し、巴は「あの子を泣かせたら承知しないよ」
の一点張りで。

「何だか自分でもよく分からなくて…、ただそのせいで柊さん傷つけてるんじゃないかって…思って。」
「へぇー、君がねぇー、他の女性にはそんな感情、何一つ抱かなかったのにね。」
「いちいち突っかかるなぁ、しゃーねぇーだろう、彼女は、何か。」
「特別な存在?」
「まぁ、なぁー。」

蓮は既に理解しているのだろう、だからこそ。

「俺、柊さんの事…大事にしたい、だから傷つけるような真似は絶対にしたくない。」
「……。」
「なぁ蓮、俺…出来てるかなぁー彼女の彼氏に。」
「さぁー、少なくともそういう思考を抱く事が出来たのであれば。」

なら、大丈夫…なのか?


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