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セクハラ研修会
【OL/お姉さん 官能小説】

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第三話-6

「ののかちゃん、ほら、ののかちゃんも頑張って。」
「全員クリアしないと終わらないんだから、ののかちゃんが頑張らないと
全員、いつまでたっても終わらないんだよ?」

「…………!」

相変わらず、突き上げる羞恥心に身動きがとれずにいた大河内。
しかし、男の一人が何気なく口にした言葉で
自分のせいで皆が迷惑してしまうかも、という可能性が脳裏にちらつくと
責任感の人一倍強い彼女はハッとして、少しづつ冷静さを取り戻していった。

「そ、そうですよね……。皆の迷惑になっちゃいけない……
そ、それに、私、さっき、決意したんだもの……。
一般の正社員として雇ってもらうためにも、今はこの役目を頑張らなきゃって……。」

「おっ、その調子。じゃあもう一回やってみよう。」
「ののかちゃん、おはようございま〜す。今日も元気ですか?」

大きく深呼吸して、とにかく落ち着こうとする大河内。
その動作で、大きなバストは上下にぶるんっと揺れ動いた。
やがて彼女は、男達の方へ向き直りつつ言葉を返す。

「おはようございます、はい、皆さんのお陰で、元気です。」

まだ若干ぎこちない表情だが、何とかにっこりと柔和な笑顔を作ってみせる。
泣きぼくろの目立つ目尻を細めて、暖かい眼差しを送った。

「じゃあ、その大きいオッパイは今日も元気かな〜?」

「……っ。」

やはり、どうしても一瞬動作が止まってしまう大河内。

早熟だった自分は、小学校高学年の頃より
バストの発育も他人より早く豊かに進んでおり、同窓の男子生徒から
「オッパイ女」「胸オバケ」などと揶揄されてきた。
それは胸へのコンプレックスが芽生える契機であったと言っていい。

そんな思い出が再び込み上げてくるが。
……今だけは、打ち勝たねば。
彼女はかぶりを振ってから、男達の方へリアクションを返す。

「は、はい、きっと、私の、大きい…お…オッパイも、元気ですよって言ってると思います。
あの、元気なオッパイになれてるか、見て確認して頂けますか……?」

男心をくすぐる言葉、ましてや劣情を煽って喜ばせる言葉など
ウブな彼女には全く想像がつかず、ただ、先ほどのお手本映像を思い出しつつ
必死に思いつくまま言葉を並べただけであった。

しかし、おどおどした上目遣いの表情と
精一杯のアピールとして、おっかなびっくり自分の下乳を持ち上げて
強調させてみた大河内の動作は、本人が思った以上に男達を喜ばせた。

「うおぉっ!その上目遣い!」
「イイっ!恥ずかしがり屋さんな、ののかちゃんのおっぱいアピール!」
「よ〜し、合格っ!90点進呈!」

「あ、ありがとうございますっ!」

卑猥な事を強要されているのに、大河内は思わず頭を下げて
その張本人である男達に礼までしてしまった。


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