第六部-4
市役所の7階の副議長室で黒田は、決済書類に花印を押していった。
市議会は、12月の末までだ、もう何日もない。
市会議員は、30人以上いるが兼業者が多いので、大きな問題が
起こらないかぎり日程どうり議事は、進行する。
市の重要な案件は、市長、副市長、議長、副議長の意見で決まる。
黒田は、執務机の前の応接セットのソファ−に肥満体を沈める。
黒田の悩みは、来年の早い時期に行われると予想されている
衆議院選挙のことだ。
浜松和夫という、まぬけ男を当選させなくっては、いけないのだ。
選挙では、「浜松の浜松和夫です」を連呼するバカだ。
地味な男だ。
華やかさもなければ、毒もない。
そういう男を当選させるには、金だ。
2、3億円は、かかりそうだ。
頭が痛い。
由香里が奥の部屋からお茶を持ってくる。
由香里は、R生命の浜名支部の支部長だ。
鼻筋が通っていて、少し大きめな口元からは、綺麗な歯並びを魅せている。
さすがに支部長だ。
化粧が映える美人だ。
スタイルも良く窮つめのタイトが似合う。
膝上のタイトから延びた脚線美が黒田を楽しませる。
「由香里ちゃんもまぬけな部下をもつとたいへんだな。
40過ぎてミニスカ−トもたいへんだろ」
ミニタイトは、保険に加入していただければ、体を差し上げますの
サインだ。
黒田がタイトから毀れそうな由香里のヒップを撫でながら話を続ける。
さすがに支部長のヒップだ、男のやらしさが詰まっている。
「いくら足りないのじゃ」
横に座らせる。
手入れをされた黒髪が黒田の大きな醜顔にかかる。
「170万です」
ス−ツのインナ−の胸元が大きく盛り上がっている。
太腿も安月給のサラリ−マンには、涎ものだ。
「大口の客を紹介しよう。
そのかわり、名古屋で体を売りなさい」
由香里の派手な美貌が赤くなる。
「ワシの後援者の男が奥様が中心のファションヘルスをはじめたんよ。
由香里ちゃんならまちがいなくNO1じゃ。」
由香里は、華やかな美貌を横に振りたいのを堪える。
支部長になれば売春なんて当たり前だ。
太腿を触られながら美しい顔がうなづく。
「本番は、なしじゃ。
顔や尻にかけられても気にするな。
子供は、出来ん」
やっと涙を堪える。
由香里は、立ち上がると、ス−ツが似合う上半身を深々と下げる。
窮屈なス−ツからは、体の線の美しさが浮かび上がる。
「ありがとうございます」
部屋を出る由香里の後姿が美しい。
やらしく発達したヒップがプリプリと消えていく。
もう一人もやらしい娘がいい。
麻貴にしょう。
黒田は、二人の美塾女と一億円を交換するつもりだ。
12月も押し詰まった20日過ぎの午後。
麻貴は、市役所の副議長室にいった。
家の前で、黒塗りの車がホ−ンを鳴らし続ければ近所もある、
従うしかない。
麻貴は、鮮やかな青色のシャッとジ−ンス゛というラフな格好だ。
浜名湖市は、中部圏にあるが温暖な気候だ。
雪が降らないことでも有名だ。
麻貴は、スタイルが良い。
シャツの胸元からは、乳房の丸みが浮き上がっている。
ジ−ンズからは麻貴の脚線美の美しさが想像できる。
あいかわらずエロイ奥さんだ。
孫の真司が麻貴のテニスウェア−姿に引かれたのも解る。
こんな美人の奥さんが、短いスカ−トで、白い
パンツを魅せながら動いてれば、男としては、オナニ−のオカズにも
したくなるし犯したくもなる。真司が正解じゃ。
ピンク色の唇を強く結んでいる麻貴にソファ−を進める。
「もうお会いしない約束ですよね。
店長からネガも全部、返してもらいましたから」
「今日は、違うんだ。章太郎君の学校のことなんだ。
第一高校が志望なんだろ。
ワシが話をつけてあげよう」
「結構です。
章太郎は、一生懸命勉強をしています。
親としては、第一高校に受かれば良いと思います。
でも高校受験は、一生懸命努力をする習慣を身につけさせることが
目的のような気がします。
もし第一高校に受からなくっても、第二志望の高校で一生懸命勉強
してくれれば、親としては、十分です」
美人は、心も綺麗だ。
誰もが納得する正論だ。
黒田は、麻貴の整った顔建ちを眺めながら話を聞いていった。
男を絶ったせいか肌の艶が良くなった気がする。
こういう美人は、一年も男を咥えなければ、オッパイもアソコも
新品に戻るんだろうな。
しかしテニスなんかで若い男にケツや太腿を魅せていれば出張の多い
旦那では体がもたんだろう。