第六部-2
駅の近くの北町に大きなスポ−ツクラブがオ−プンした。
トレ−ニングマシンも、充実している、屋内プ−ルやテニスコ−ト
もある。
施設は清潔で明るく、女性インストラクタ−も多い。
所得の多い、浜名湖自動車の家族をタ−ゲットにした施設だ。
何面もある、アウトドアのコ−トのひとつでモデルのような
スタイルの奥様がテニスを楽しんでいる。
純白のテニスウエァ−をなびかせているのは、白河麻貴だ。
相手をしているのは、浜松自動車の後輩の新山智保理だ。
二人とも、テニスのレベルは、高くないが、ルックスは抜群だ。
二人のウエァ−姿は、定年退職後のおやじにとっては、眼の保養だ。
美女に会うため、練習日を変更したおやじもいる。
二人は、ラリ−が終わると、白いタオルを持って会員ラウンジに引き
上げてくる。
麻貴は、白のシャッとフレア−のスコ−ト姿だ。
智保理は、動きやすいワンピ−スのウエア-だ。
二人とも身長は、165センチ前後だが、スコ−トから延びた脚が長い
ためもうすこし背が高く感じられる。
他の女性会員もいるが二人の美貌は、ラウンジにいる暇なおじさん
の視線を離さない。
丸いテ−ブルに向かい会うように座ると麻貴が汗を拭いている
智保理に優しい音色の声で言う。
「飲み物を持ってくるね」
ラウンジには、2、3人が座れる円形のテ−ブルが並んでいる。
外側は、仕切りもなく、何面も続いているテニスコ−トが一望できる。
内側は、ラウンジの向こう側に広い通路があり、更衣室と受付を
つないでいる。
通路を隠すようにしてドリンクコナ−が設置されている。
冷たい飲み物も、温かい飲み物も充実している。
麻貴がドリンクコ−ナ−でラウンジに背を向けながら、炭酸水の機械
のボタンを押していると近くのテ−ブルのおじさんたちのドキドキは、
止まらなくなってしまう。
少し背を前かがみにしているため、襞の多いのスカ−トから白のアンダ−
スコ−トが魅える。
少女が好んで履くようなフレァ−だらけのアンダ−スコ−トでは、ない。
上のほうにはフレア−が付いているが、生地の多くは、白で飾りも
付いていない。
生地が小さいため、お尻の丸みがはみ出している。
大人向けのアンダ−スコ−トだ。
チラチラ魅るだけでも刺激的だ。
おじさんたちは、もう一人の美女のところに戻っていく麻貴の姿勢のよい
後ろ姿を追いながら会話をする。
「美人だな」
「脚が長いな」
「雑誌に載っていたよ。美人は、テニスが趣味なんだって。
ケツや太腿を魅せたいんだろうな」
「新宿のストリップより眼の保養になるよ」
ポロシャッや短パンが似合わない肥満体のおじさんたちが声を
出して笑う。
二人の美女は、スポ−ツドリンクを飲みながら話に夢中だ。
「章太郎君、東京の学校に進学するの」
「第一高校に行くみたいよ」
第一高校は、S県でも有名な進学校だ。
「頭が、良いのね」
麻貴が笑いながらも、うれしそうに話をする。
「そんなことないの。 4月までは、成績が悪くって。
男の子て単純よね。
家庭教師の女の子が美人だから勉強、はりきちゃって」
東京から来る女子大生の真澄は、笑うと眼が細くなる可愛らしい
容姿の子だ。
一人っ子の章太郎は、真澄を強く意識していて、真澄にカッコいい
ところを見せたくて勉強を頑張っている。
智保理が男を挑発するように延びた脚線美を組み替えながら、
話題を変える。
「チャリ−が麻貴さんとまたテニスをしたいと言っていたわ」
チャリ−は、智保理の夫だ。浜松自動車の翻訳部に勤めている。
英国人だ。
180センチ以上もあり、堀の深い顔をしたハンサムだ。
智保理は、チャリ−にべた惚れだ。
夏は、何回か智保理と3人でテニスをした。
チャリ−は、麻貴のスコ−ト姿を楽しそうに眺めていった。
麻貴は、チャリ−が自分の体をねらっているのがすぐに解った。
チャリ−は、麻貴の目の前で、智保理にキッスをしたりウェア−の
うえからよく発達した乳房を揉んだり短いスコ−トのなかに太い手を
入れたりした。
頬を染めながら瞳を伏せてしまう麻貴が可愛くってしょうがないようだ。
「チャリ−がよく言うの。
イギリスでは、セックスてスポ−ツなんですって。
このあいだ、奥田さんご夫婦と夫婦交換をしたの」
智保理ちゃんは、チャリ−と結婚してから大胆になりすぎだわ。
智保理のやらしく美肉の付いた太腿が眼に入ってしまう。
「お茶を持ってくるは」
麻貴が美しいスタイルを上げる。