セックスの意味-6
「……でも、お二人とも、すごく幸せそうですよ」
傳田に言われ、被写体に意識を戻せば、田所さんだけじゃなく、ツトムくんまで一糸纏わぬ姿で、彼女の脚の間に顔を埋めていた。
『やああっ……、ツ、ツトム……恥ずか……し』
誰にも晒さないで守ってきた所を、最愛の人に舌で愛でられる彼女は、羞恥のあまり涙ぐんで首をイヤイヤ振るけれど。
『ああ……っ、あっ、やっ……!』
押し寄せる快楽の波に抗えない歓喜の悲鳴を上げる姿に、いつしか俺も井出も、無言になっていった。
『あ……ん、あっ、あっ、あっ、ダメ……』
脚を広げた状態で押さえつけられた田所さんは、ツトムくんにされるがまま。
執拗に責め立てられる舌での愛撫に、彼女の爪先がピンと伸びていた。
『千鶴……すごく濡れてきたよ。感じやすいんだな』
『いや……いやあ……』
『ほら、こんなに音がする』
『ひああっ!』
ツトムくんの長い指が彼女の中に入ると、田所さんは眉間にシワを寄せて高い悲鳴を上げた。
そこで指先がズームアップされる。
絶対激しく動かす真似はしないように、という言いつけを忠実に守るツトムくんは、ゆっくり指をピストンさせていた。
『千鶴の中、あったかい……』
『んああ……ダメ、ダメェ……』
『なんで? 痛いの?』
『違うけど……自分がどうにかなりそ……んんっ』
『うん、気持ちいいんだね? ほら、こんなになってる』
『……いや……』
田所さんの目の前に差し出されたツトムくんの指は、濡れて光って、彼女は恥ずかしさのあまりに顔を背けた。
その後もゆっくり彼女のヴァギナをほぐすように愛撫をし続けるうちに、田所さんの色白な身体がピンク色に染まってきた。