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【その他 官能小説】

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セックスの意味-11

『ああっ、ツトム……ダメッ。そんな激しいの……』


『……でも、すごい濡れてきてるよ? まだ痛い?』


『んああっ、違うの……気持ち……い……いのぉ……』


途切れ途切れの声で、首を横に振る彼女は、痛みの向こう側にある、快楽の味にどうしていいのかわからないようだ。


だけど、溢れてくる感じた証が。無意識に動き始めた腰が。そして男を魅了してやまない甘い鳴き声が。


彼女もまた、セックスの悦びの前に、ツトムくんを求めていた。


『はああ……ツトム、ツトム……ああっ……!』


『気持ちいいの?』


『うん……。あっ、ああっ……! あんっ』


絡み合う二人は、汗と唾液と、互いの体液でどろどろに溶けていく。


一つになっている所は田所さんの薄い陰毛も、ツトムくんの生い茂る陰毛も、体液で所々束になっている。


そして、ぺニスが退ける度に覗く田所さんの陰裂からは白く泡立った粘りのある愛液が垂れ落ちるのだった。


『千鶴、そろそろ出そう……』


『あんっ……あ、あたし……も……うダ……メ』


『愛してるよ、千鶴……』


『あたし……も……ああっ!』


ツトムくんの囁きに、田所さんがまた大粒の涙を溢した。


しかしそれは、痛みによるものなんかじゃない。


感じながらも、涙を流しながらも、微笑んでるように見える彼女の表情から、それは嬉し涙と読み取れる。


「いいねー、田所さんのこの表情。俺じゃこんな幸せそうな顔、させらんなかったよ」


演技なんかじゃない、愛する人と結ばれる喜びを目の当たりに、俺達は目を細めて頷き合った。


『ああ……千鶴、もうダメだ……』


『う……ん……』


田所さんが小さく頷くのを合図に、ツトムくんの動きが激しくなる。


『んああああっ!』


歯を食い縛るツトムくんの横顔は、すでに余裕がない。


田所さんに言葉をかける余裕すらなくて、ひたすらに肉体をぶつけるその姿は獣のように荒々しかった。


『んっ、あっ、あんっ、あっ……』


田所さんも、その小さく愛らしい唇の横からだらしなく唾液を垂らし、惜しげもなく両脚を左右に割り開いて局部をさらけ出し、初めてとは思えないほど妖艶で。


二人の交わりはなんと淫らで美しいのだろう。


そして――。


『ああっ、いや、あああああっ!!』


田所さんの仰け反る背中と、ピンと伸びた爪先と共に、ツトムくんの激しい動きが止むのであった。


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