投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

actress
【その他 官能小説】

actressの最初へ actress 57 actress 59 actressの最後へ

セックスの意味-10

「身体を捧げると決めた女は強いんですよ」


傳田にディスプレイを見るよう視線で促されれば、ツトムくんが再び腰を動かし始めていた。


『んっ……』


唇が真っ白になるくらい噛み締めて、激痛を堪える田所さんに、思わず腰が引ける時もあったけど、その度に彼女がギュッと彼にしがみついて離さなかった。


まるで、片時も離れたくないと言わんばかりに。


そうこうする内に、ツトムくんも初めて知った一つになった時の気持ちよさに、腰を動かすリズムが少しずつ加速してきた。


『ああっ……』


『ごめんな、千鶴……。でも、ダメだ。気持ちよすぎて……』


『ツトム……気持ち……いいの?』


『ああ。もう引き返せないくらいヤバい。お前の身体、すげえいい』


『……ん』


『これで、お前をオレのものにできたんだよな。嬉しいよ』


言われた田所さんは、堪えていた表情が微かに緩む。


痛くとも、最愛の人からかけられる思いやりのある言葉や、重なる肌の温もりや、抱き締められている安心感。


きっとこれらが緩衝材になるんだろうな。


涙を流しながらも嬉しそうに微笑む田所さんに、


「やっぱ初めては好きな人とするのが一番だよな」


と、俺は無意識の内に呟いていた。


『んんっ……はあ……ん』


ずっと唇を噛んでいた田所さんだったけど、ややもすると、それが緩んで、隙間から色気のある声が漏れだしてきた。


『あっ……、ああっ』


次第に表情も、さっきの愛撫されていた時の艶っぽいそれに変わっていき。


『あん……い、いい……』


結合部から響く、イヤらしい音に、田所さんが女の悦びを知りつつあることに気付いた。


それはツトムくんも気付いたらしいが、あえて口にするような野暮な真似はしない。


代わりに、打ち付ける腰のリズムをやや激しく、交わすキスをより深く淫らに、彼女の胸を少し強引に揉みしだき、本能のままに彼女を求めていた。



actressの最初へ actress 57 actress 59 actressの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前