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琴美のフェティシズム
【学園物 官能小説】

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胸の内側を見られて-2

先生は、自分が学生時代に胸が大きくて苦労したことを淡々と話始めた。


肩凝りが酷すぎて、整体に通っていたこととか、ブラの値段のこと、セクハラや痴漢のこと。

この人が話す話は、ほとんど全てと言っていいほど、私の悩みに当てはまるものだった。

なんというか、自分の姿と重ねてしまうところがあり、いつの間にか、

「それ、私もなったことありますよ!」だなんて、お互い笑いながら話すようになっていた。

「私、中学の時に周りの男子にずっと胸でかいとか言われてて…。」

今まで誰にも話したことがなかった、私のオナニーのきっかけについても話すようになった。いやらしいものが体についているという自覚した、あの日からの話を。

「そうだったんだ。それであなたはあんなに敏感になったのね。昔はね、いやらしいことを考えてる人がおっぱい大きくなっちゃうんじゃないかってずっと信じてたの。だから周りの誰よりも胸が大きかったって私は、そういうことを無意識に考えてるのかもって。そう思ったら、気付いてたら自慰行為…つまりオナニーをしてたよ。」

胸が大きいが故に苦労した、という話だけではなく、自分の自慰行為の在り方についてまでもすんなり受け入れられてしまうというのは初めてだった。

この綺麗な先生に対して、イキ顔を見られてしまったことで警戒心をまとって接していたが、今は鏡で自分の胸の内を見ているような、妙な安心感があった。

「でも、この間はごめんね。あなた、気持ちいいのだろうと思って、乳首弄ったらイッてしまうんじゃないかって思ってわざとやっちゃったの。乳首を触るのはマッサージの中には含まれてなかったから。そしたら本当にイッちゃって…ホント可愛い。」

先生は私のことを抱きしめ、私の顔を先生のおっぱいに押し付けた。

「わざとだなんて、先生は性格悪いですよ。」

私が先生の奴隷みたいな感じがしたので、表面的に否定した。

そして、先生の柔らかい胸の中で、「でも、本当に気持ち良かったです。」と聞こえないように続けた。

「ん?なーに?」と先生は言っていたが、本当は聞こえていたんじゃないかとドキドキしていた。

しばらくすると保健室のドアをノックする音が聞こえた。

「蜜代ちゃーん、いるのー?」

と年配の男性の声がドアの向こうからしている。

蜜代ちゃん。先生の名前をあんな親しげに言う人物とは、どんな人なのだろうか。

先生がドアを開けると、白髪の肩幅の広いおじいさんが現れた。

「あ、河西(かさい)さん!どうしたんですか?」

「俺、指をちょっと切っちゃって。絆創膏もらえるかな?」

どうやら怪我をして保健室へとやってきたようだった。しかし、河西さんと呼ばれる人は、先生ではないらしい。

絆創膏を先生が探していると、私は河西さんと目があった。

「あれ。珍しいねぇ、ここに女の子がいるなんて。いつも男子ばっかりなのになぁ」

はははっと河西さんは笑っている。

「新入生の子でね、私とお話してたんですよ。」

絆創膏を見つけた先生は、河西さんの傷口を消毒している。

「琴美さん、この人はこの学校の用務員の河西さん。女の子にとっても優しいのよ。」

私は、河西さんに会釈をした。

「用務員の河西です。蜜代ちゃん…先生とは長い付き合いでね。先生が高校生の時から俺はこの学校にいたんだよ。昔から男の子に人気でね。今も保健室に来る男は、先生見たさに集まってくるようなものさ。」

先生は昔から男にチヤホヤされていたらしい。まぁあれだけおっぱいも大きければ、皆先生のこと、見に来るよなぁと、先生の胸を眺めていた。

「はい、河西さんこれでいいですよ。」

河西さんは先生の胸を見ながら、

「ありがとう。いやー蜜代ちゃんが俺のお手伝いしてくれたら、すごい助かるんだけどな〜」

と頭を掻いている。

「私はもう、自分の仕事で精一杯ですから…手伝ってあげたいのは山々なんですけど…。」

そう言いながら何故か私の方を見る。

「琴美さん、河西さんのこと手伝ってあげたら?」

「えっ、なんで私が…。」

なんだか、面倒事を押し付けられてるような気がしてならないので、断ろうと思った。

その場から逃げようと支度をしていると、先生がこちらにやってくる。




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