淫靡なる楽譜-21
『折角、前も後ろも洗っておいたのに・・・・・・アアア』
ディアナは戸惑いながらも右手を前後に動かし始めた。
―――グッチュ、グッチュ、グッチュ・・・・
「ア・・・あ・・・クッ・・・・・」
いつしか彼女の右手はゆっくりと滴り始めた生暖かい蜜にまみれてしまっていた。
それでもディアナの右手は激しく前後に動き続ける。
天を仰いだまま目を瞑り唇を噛むディアナ。
そして、
――――グチュグチュグチュ・・・・・
「ん、んんっっ!!!」
背中を伝って脳髄を小さな電流が流れ、
ディアナは思わず右手を下腹部に沈み込ませたまま、タイルの上に腰を沈めていた。
小さな絶頂と共に訪れた、切なさを噛み締めつつ。
(私には陛下を責めアルベルトを慰める資格はないわね・・・・・。
王妃という立場にありながらも、こんなに淫らで恥ずかしい女は―――――)
―― 完 ―――