淫靡なる楽譜-17
スポットライトが当てられた壇上で、激しく絡み合い悶える男女。
漆黒の観客席から見れば、それは今までにないくらい最高の“演奏会"といえるだろう。
ましてや奏者の詩人の腕は絶妙で、
扱う“楽器"は、当代一流の逸品なのだから。
――― ズッズッズッ・・
「 あっ、あっ、あはっ・・・・・もっともっと・・」
ディアナは短い金髪を振り乱しながら、背後にいる詩人に懇願する。
それはまさしく、
“ 肉欲の催促 "―――
肉の悦びに支配されたディアナの頭の中には、既に夫や自分の立場のことなどきれいになくなっていた。
ましてや先日まで夫に対する不満や、
弟に対して覚えていた同情や憐れみの念も。
リズミカルに腰を揺すられ、自らの中を蹂躙され、
これまでにない矯声を、臆面なく上げるディアナ。
「・・・・さあ、クライマックスです。フィナーレは盛大にいきましょう」
詩人の手が彼女の乳房を掴むと、腰の突き上げが今までにないくらい激しくなった。
その激しさにディアナの眼が見開き、口が半開きになった。押し寄せてくる快楽の波が彼女を無理やりフィナーレに誘っていく。
――パンパンパンパンパン・・・・・・
「アア―――ッ・・す、凄いわっ・・・こんなの、はじめてっ・・・アアアッ・・!! 」
「 ・・・くっ、中に出しますよっ!!! 」
詩人の顔が快感に歪む。
そして肉棒がディアナの中の最奥に突きこまれた時、
詩人の腰がブルブルッと2度3度大きく震えた。