淫靡なる楽譜-14
(・・・・・・・)
ディアナの脳裏を、
ナイトハルトとシフの密会の情景がよぎる。
だが次の瞬間には、その情景はディアナの脳裏から消え、
自らも夫と同じ立場になったことを自覚しつつも、
彼女は相手の身体に絡めた力を緩めることはなかった。
ディアナに応えるかのように、詩人の左手がディアナのドレスを力を入れて引き下げ、まるで果実の皮を剥くようにディアナの体から剥ぎ取っていった。
―――ガタガタッ・・・・
いきおい余って椅子が倒れ、ディアナと詩人は重なりあったまま床に倒れた。
そこには先程脱ぎ捨てられたディアナの純白のドレスが敷かれてある。
仰向けになったディアナのきめ細かな肌が肢体が、天井からの照明に照らされて光輝いている。
その上で詩人が新たなる曲を奏でようと、覆い被さってきたのである。
「なんてきめ細かい肌なんだ・・・こんな素晴らしい肌は初めてだ・・・」
その肌に舌を這わせながら詩人は呟く。
言葉による愛撫にディアナは赤面し両手で顔を覆う。
「いや・・・恥ずかしい・・・・・・」
「ああ、駄目ですよ。“楽器"はもっと音を出さないと・・・。」
詩人の口がすっぽりとディアナの乳房を包み、音をたてて吸い上げた。
「あァァん・・・!!」
「ふふふ、いい反応です・・・」
詩人が舌全体でディアナの乳首をなぞり、転がし、押し潰した。
―――チュウッジュル・・・・・・
交互に双方の乳房に舌の愛撫を加えていく。そのたびにディアナの口から喘ぎが漏れ、その裸体はピクンピクンと痙攣し、肌は次第に赤みを帯び始めた。
そして秘所は微妙に波打ち、そこから絶え間なく蜜を吹き出す。既にショーツはその意味を失いぐっしょりと濡れていた。
ふっと乳房に吸い付いていた詩人の唇の感覚が消える。
一瞬の時間の空白の後に、
「 やぁァァっ!!!」
ディアナの口から絶叫が漏れる。
詩人の口が彼女のショーツを素早く脱がし、直接秘所に口を押し付けたのだ。
唇を使って溢れてくる蜜を口の中一杯に受け止める詩人。
彼の舌がディアナの果肉ごと蜜を吸いとっていった。口付けの時とは違う水音が聞こえてくる。