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それでも上書きしたい体
【学園物 官能小説】

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3話 性的悪戯-3

晴菜の家庭は、門限18時と厳しく言われていたので、結局その日は勇樹に乳首を弄られ、喘ぎ声を出してしまったという事以外に特に変化はなく、別れの時間が訪れたのである。

「今日の晴菜、可愛かったよ。愛してるよ、またね。」

勇樹に乱された衣服を身に着け、解散する前に勇樹は晴菜にそういった。

可愛かったというのは、晴菜の喘ぎ声や、快楽の表情、彼女への恋愛感情の全てを含んだ言い方なのだろうか。

晴菜は、いつものように門限通りの時間に家へと帰宅した。

「おかえり、晴菜。」

小学6年生の弟の俊史が晴菜を玄関に迎えた。

「ただいま。」

晴菜は、自分の部屋に入り、過ごしやすい服装に着替える。

制服を脱いで、締め付けていたブラジャーを外した自分の裸体を鏡で見つめる。

「はぁ…。どうしよう。」

胸元につけられた無数のキスマークは、胸部に蕁麻疹ができたかのようになっている。

確かにこれでは、他人には見せられない。ましてや自分の両親には。

赤く腫れているようなキスマークを、晴菜は指先で擦る。

「晴菜、入るよ」

俊史の声がして、晴菜は我に返り服を着る。

「どうしたの、俊史?」

俊史は部屋の扉を閉めて、晴菜のベッドの上に腰掛ける。

「父さんと母さん、今日は遅くなるんだって。」

「へぇ、そうなの。」

晴菜の母親は専業主婦なのだが、今日は珍しく帰りが遅いらしかった。

「今日も彼氏と会ってきたの?」

学校の鞄の中身を整理していた晴菜に俊史は近づいていく。

「そうよ。」と返事をすると、俊史の両手が自分の乳房を触っている。

「俊史。やめてって言ったじゃない。」

晴菜は、俊史の手を払いのける。

「これで最後にするから…。」

と俊史は晴菜の胸をもう一度触ろうと寄ってくる。

「俊史がそういうのに興味あるのは分かるけど、私たち家族なんだからおかしいよ。」

すると、俊史は

「だっておっぱい揉みたいんだもん。晴菜みたいな巨乳の女の子、周りにいないし、それに他の女の子のおっぱいを触ったら怒られるんでしょ?お母さんのおっぱい触った時もやめなさいって言われちゃったし。もう晴菜しかいないんだよ?」

と続けた。

俊史の言う、晴菜の胸を触るという行為は、晴菜の体をマッサージしてる感覚と近いもので、性的悪戯をしているという自覚が本人にはなかったのだ。
子どもが父親や、母親の肩を揉むものと大差のないものだったのだ。

悪意のない、子供の悪戯。

晴菜もそのことは薄々理解していて、突き放すことができずにいたのだ。

母親に、弟が性的悪戯をしているということを伝えることも恐ろしくてできないまま、俊史の気が紛れるまで、好き勝手にやらせてきた。

勇樹が晴菜の乳房を触ると言った時、抵抗がなかったのは、俊史の性的悪戯を普段から経験していたからであることに間違いないだろう。

「もう、勇樹と付き合ってるから、こんな恥ずかしいことしたくないの。今日で本当に終わりにしてね。」

晴菜は、俊史の胸への興味を上手く逸らす術を知らず、今までと同じように、俊史を受け入れてしまった。

俊史は、それを聞くと黙々と晴菜の乳房を後ろから回すように揉んだ。

俊史は、ただ胸の柔らかさや、感触を楽しむためのもであり、晴菜が快感を感じるには程遠いものであった。

乳首を攻められることもなく、ただただ何度も服の上から、胸を揉まれ続けるだけだった。

晴菜はこの俊史の胸を揉む行為になれていたが、好きな人に揉まれるというのは、晴菜でも緊張する。

それは晴菜の呼吸を乱し、更には、身体の下にある、女の秘部も反応していた。

しかし俊史の胸を揉む行為には、何も感じることはなかった。

俊史は、悪意なく、晴菜は、気持ちの高揚もない。

二人とも、これは戯れの一環であると考えているのだ。。

しばらくすると、晴菜たちの母親が帰宅し、それと同時に俊史の乳揉みも終わったのである。

晴菜は何事もなかったかのように、部屋を出て行こうとするとする、俊史が声をかけた。

「晴菜は、彼氏におっぱい触られたことあるの?」

唐突な質問だった。

触られている。それもいやらしく。晴菜自身が今日、勇樹の乳揉みによって喘ぎ声を発したのを思い出した。

普段から、喘ぎ声を出すまいとしていた晴菜が、我慢できず喘ぎ声を発してしまったのだ。

喘ぎ声は、気持ち悪いもので、勇樹に嫌われるかもしれないと思っていた晴菜に、俊史の問いはどうしても伏せておきたい事柄の一部であった。

「ないよ」

晴菜はそう嘘をついた。

お互いが、ただの悪戯しか思ってないこの行為が、勇樹の行動をエスカレートさせ、更なる一線を越える引き金となることは、まだ誰も知ることはなかった、


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