『Twins&Lovers』-160
「あっ! ああんんっ! ん、んむ、んむ、んんっ!!」
そんなことは許さない。勇太郎は、悶える女神がこれ以上、言葉で痴態を晒さないように、その唇を完全に塞いで声を奪った。
「んむ、んん―――――……っっっ!!」
喉の奥で弾ける吐息。快楽を言葉によって流すことができず、女神は全身を使ってそれを表現する。
腰がうねり、膨らみが弾み、太股が腰に巻きついてくる。自分が奪われたものを取り返すように、勇太郎の動きを縛り付ける。
「んっ、んふっ! んむ、んむ、んん―――――……っっっ!!!」
だが、勇太郎はその束縛を両腕で難なく引き剥がした。
「ぷはぁ! あ、あっ、あっ! んあっ! んっ! あ、ああぁぁぁぁ!!!」
そして、女神に言葉を返す。待ちわびていたように喉を震わせて、突き上げられる衝撃をそのまま音に変えて、女神は悶え苦しんでいた。
「ひとみ……」
その名を呼び、耳元に口を寄せる。
「すごいね……」
「ん、んっ! は、はずかしっ……あ、あ、あ、ああああぁぁぁ!!!」
ぐちゃぐちゃぐちゃ!
ひとみの太股を開かせて、大きく花を開かせたその部分を、固いおしべで更に貫いた。
「とけちゃうんだろ? いいよ……どろどろにしてあげる……」
もう遠慮はしない。自分の欲望が膨れ上がるままに、真っ赤に爛れたひとみの媚肉を突き上げ、掻き回し、ぐちゃぐちゃ音を立てさせた。
「あ、ああっ! あんぁああっ!」
びちゃびちゃとめしべの中から飛び散る愛蜜。本当に何かが溶けているかのように、ねっとりと白濁した液体。
「く、あ――――……っっ!」
ひとみの背が反り、四肢が硬直した。びくびくとめしべがわなないて、勇太郎のおしべをひたすらに刺激してくる。
「イキそう?」
耳元で、息を吹きかけるように問う。そんな行為にさえ、ひとみは更に悶えて見せた。
「イ、イクっ……イキそうっ……あ、あ、あ、あ……」
「いいよ……ひとみ、イっていいから……」
「ん、う、ん……ん、んあ、んあああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ぐっちゃ、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!!
「イクっ! イッちゃう!! だ、や、あ、ああっ………イ、イクぅぅぅぅぅぅ――――――………っっっ!!!」
ひとみの身体が痙攣し、四肢がぴん、と張った頃を見計らい、勇太郎は業棒を胎内から抜き取った。
「!」
今にもはじけそうなそれを、女神の顔へと持っていく。確か彼女は、このネクタルを御所望だったはず。
「っ」
びゅうっ! びゅく、びゅびゅびゅびゅっ――――――………っっっ!!!
瞬間、意識は白く弾け、勇太郎の中を渦巻いていた全ての欲望が醸造された水に溶けて、乳白色のネクタルに変わり、性の高みに到達して真っ赤に火照ったひとみの顔面に、雨となって降り注いだ。
「あっ……ん……はぁ……」
顔に受け止めた勇太郎のネクタル。目を閉じていても、それがいかに熱く、どろどろなものであるか、よくわかる。
「〜〜〜………」
「んっ……んふ……」
びゅ、と断続的に降りかかる液体。頬に散らばっているそれを、ぺろりと舌で掬い取る。独特の食感と香りが口の中に広がった。勇太郎の、味と匂いだ。
「あ……ひとみ……」
そんなネクタルで顔いっぱいにして、ひとみは身を起こすと、その出所となった部分に口を寄せてきた。
「ぺろ……んむ……ちゅ……ちゅるっ……」
ひとみと交わった部分だ。おそらく、彼女の粘り気も混じっているだろうに……。自分の身体から溢れたものを自らの口で清め、その中にまだ潜むネクタルの残りを吸い出す。
「こくっ……ちゅる……ちゅぷ……んぷ……」
性の高みを迎えても、ひとみの情欲はいまだ収まりの気配を見せず、真っ白な粘液を顔中に散りばめたまま、ただひたすらに勇太郎のエキスをむさぼっていた。