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『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

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『Twins&Lovers』-154

久しぶりなのは、いわゆる“フェラチオ”のことだ。勇太郎はあまりこの行為を強要しないので、ひとみの自発的な行動によってのみ成される性行為でもある。
「ね、仰向けになって……」
唇を離し、ひとみが上目遣いにお願いをしてきた。勇太郎は頷くと、言われたとおりに身体を伏せる。
ひとみの愛撫を受けていた場所はすっかり性欲に満ちて、天高く何処までもそびえる神話の塔のごとき様を見せていた。
「あ……む……」
 神は、人の傲慢を許さない。しかし、優しき女神は破壊という苛烈な行為でそれを戒めたりはしない。溢れる愛情で世界を覆い尽くして、穏やかに人の業を包み込んでくれるのだ。
「ふ……く……」
地に身を伏せている今、勇太郎は完全に主導権をひとみに委ねている。ひとみの頭が上下するたびに、得も言われない愉悦が各神経に散らばって、それが様々な経路を通り脳内でひとつになってゆく。
「は……むふ……ちゅ……ちゅむ………ん……」
(う……や、やば……)
早い。自分でもそう思う。脳内に充填されていた悦楽が加速度的に脊髄を通過し、腰の奥に集まってきた。
「あ、あの……ひとみ……も、もう……」
髪に手を添えて、とりあえず顔を離すように訴えてみる。しかし案の定、彼女の首は横に何度も振られた。
(あー……)
抗うことなど、できるはずもない。勇太郎はそれならばと、髪に添えていた指を離しひとみの頬を優しく撫でた。小猫のそれを、撫でるように。
「ん、んー……」
嬉しそうだ。ますます舌の動きが、小刻みで懸命なものになってゆく。
「う……くっ」
鈴口に舌先の刺激をうけた瞬間、勇太郎はめくるめき甘美な痺れの前に果てを迎えてしまった。
「っ」

 びゅっ……びゅるびゅるびゅる……。

「〜〜〜………」
 相当に、濃いものが溢れていると自分でもわかる。故あって3日、間があいたのだから。
「んぐ……んふ……ふぅん……」
 そんなにも濃いエキスを、こくりこくりと喉を鳴らして嚥下するひとみ。彼女はいつも、勇太郎の出すものを必ず飲み干してくれる。パイプの中に残っている分も吸い出して。
「んっ………ごくっ……ふぅ…ちゅ、ちゅるっ………ん、んぷっ……」
 何度も何度も、女神の喉に業を迸らせる。
「くふっ……ふぅ……」
息を継ぐように唇を離したひとみの口の端から、とろり、と白いものが糸を引いた。
「んっ……」

 れろり。

小さな舌はそれさえも逃さない。
「ふぅ………」
ひとみは口の中に残る粘り気を唾液で薄め、全てを飲み尽くした。
「はぁ………」
熱い吐息を、冷たい空気の中へ。その微粒子には、おそらく勇太郎の中からあふれた業の欠片も含まれているはずだ。
「ふふ……勇太郎の……濃くて……おいしいよ……」
妖艶な眼差しで、ささやくひとみ。ちろり、と小さな舌が唇を這っている。
「もっと、欲しいな……ダメ?」
ちろちろとその舌が再び亀頭を責めてくる。3日という期間ためられた分を放出したその肉砲は、まだ白弾の装填に時間がかかりそうだ。
「ひとみが……栄養をくれたら……」
しかし、特殊なマガジンラックを使えば、それは短縮できる。
疑問符を貼り付けているひとみの頬を、そ、と撫でる。


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